JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

電子工作

WiFi NTP時計の製作

また更新をサボってしまいました。無線に対するモチベーションが低下し特に書くことがない、というのが正直なところ。しかし、電子工作はほそぼそと続けています。以前、安価なGPSモジュールでGPS信号を受信し、その中の正確な時刻データで校正する置き時計…

LM3886アンプにハイレゾDACを実装してみる

かなり長期間ブログをほったらかしにしておりました。ネタがないわけではないのですが億劫なだけでした。ようやく更新してみるネタができたようなので書いてみました(汗)。書斎のPCのサウンドを再生するアンプには自作真空管アンプや自作半導体を使ってお…

ドットマトリックスLED LTP-305を動かしてみた

部品箱を整理していると買い込んでみたものの買ったことすら忘れられている部品ってありますよね。この連休に整理していたら、ドットマトリックスタイプのLEDディスプレイ LTP-305HRが大量に出てきました(汗)。ちょうどmbedをいじっていたところなので光ら…

mbedによるGPS同期時計の製作

久々のブログ更新・・・しかも、電子工作の記事が少ないぞ、と言われ続けようやくの工作ネタで更新になりました(汗)。 お空のcondxもイマイチだし無線運用も飽きてきたなと思い、チョット気分を変えるために、購入したけど手を付けられず放置されていた電…

Pyboardを動かす

引き続きマイコンネタです。前回はラズパイで動くLinux上のPythonでラズパイのハードウエア(GPIO)を制御したのですが、Pythonでそのまま動くマイコンがあるというので早速Amazonで入手してみました。Pyboardです。 どういうことかと言うと、例えば、Arduino…

Raspberry Pi 3を動かす

いまさらながらRaspberry Piを入手してみました。実は以前Raspberry Pi 1(modelA)を持っていたのですが、使い道が分からずすぐに手放してしまったのでした。最新の3はWiFiやBluetoothが内蔵されているということで少し食指が動かされました。先日秋葉原に行…

バッテリーの充放電特性の測定

久々に運用でないネタです^^; 移動運用などでバッテリーを使用していると、バッテリーの調子や寿命が気になるところです。バッテリーが完全にダメになっているときは、満充電時放電直後の電圧がおかしかったり(瞬時に電圧が低下する)やいつまで経っても満…

LM3886アンプ(その1)

書斎ではUSBオーディオを自作アンプで鳴らすサウンドシステムにしています。これまでいろいろな真空管や半導体アンプを作ってきました。真空管アンプはなるべく小型のにしていて、今までKT88のシングルをしばらく鳴らしていましたが、だんだん飽きてきたので…

デジモードインターフェイス製作(最終形?)

RTTYなどのデジモードのインターフェイスはこれまでいくつも作ってきましたが、特に移動運用で使うときに(1)COMケーブルと入出力音声ケーブルがごちゃごちゃしてしまう、(2)それに伴いケーブルなどを忘れ物してしまう、(3)ノートPC内蔵のオーディオの品質(…

DDS VFO試作実験 その4

前回にひき続いてDDSの試作です。eBay経由で中国の業者から格安AD9850 DDSモジュールを注文しており約2週間で無事納入されました。約4ドルで4つほど購入してみました。前回の実験で使ったモジュールとはタイプが別であります。前回の実験のものは"HC-SR08"と…

DDS VFO試作実験 その3

前回はDDSのチップとしてAD9851やAD9850を使ってFBな特性を確認しましたが、消費電力やチップの発熱が若干気になりました。動作クロックが低くて省電力タイプのAD9834がジャンク箱から発掘されたので試してみました。制御コマンドが若干異なるのでプログラミ…

DDS VFO試作実験 その2

だいぶ更新が空いてしまいました。ネタは(無線運用の方も含めて)いろいろあるのですが、横着で書いてないだけです(汗)。さて、前回からの続きです。目的は自作トランシーバーのVFOに適用したいDDSとその制御回路です。この部分だけはデジタル回路で、当…

DDS VFO試作実験

前回では現在検討しているトランシーバーの試作実験の基板等をお見せしました。TXおよびRX部は完全自作でしたが、DDS VFOは貴田電子設計のキットでした。そこでDDS VFOについても自作することを検討しました。DDSは上限180MHzクロックのAD9851とし、制御マイ…

自作7MHzトランシーバー設計実験

8月に入ってからcondxが悪いのもありますが、仕事がQRLLなのと暑くて移動運用する気にならないなどの理由でQRVのアクティビティが落ちてしまっています。無線運用の時間を電子工作の製作実験に使って、トランシーバーの製作などを地味に続けておりました。…

中華スペアナDSA815導入

高周波領域の電子工作やリグの修理等にスペクトラムアナライザは不可欠な測定器で、マニアの間では最低一台お持ちのようです。数年前に中古で(例によってヤフオク)アンリツのMS2601A3を入手しました。運悪く故障品を掴んでしまい、これを直すのにだいぶ苦…

電流帰還オペアンプによる広帯域高周波増幅回路

しばらく運用ネタばかりでしたが、偶には工作ネタです。前回高速オペアンプによる無線機回路を実験しました。7MHz程度の周波数ならば電圧帰還の高速オペアンプでも+40dBくらいの電圧利得を稼ぐことができ、プリドライバ段に使えそうということがわかりました…

ノートPC用昇圧DC-DCコンバータの製作と実験

移動運用で使用しているモバイルPCのVAIO type Pがバッテリーの不具合を連発し(容量がすぐに空になる。2度直しても)処理能力が低いこともあって(JT65Aのデコードにやや時間がかかる)、Win8.1が載っているAcerの11インチPCに買い換えました。タッチパネル…

LV-1.0を再利用してD級アンプ(その2)

前回ではLV-1.0をバラしてD級パワーアンプ基板を取り出しました。これをケーシングしてただのD級アンプにしてみました。ケースはタカチのSLシリーズアルミサッシケースです。特に工夫はありません(^^; 電源は24V 2.4Aのスイッチング電源を二つ組み合わせて±2…

LV-1.0を再利用してD級アンプ(その1)

春が本格化しそろそろ真空管アンプから半導体アンプへ入れ替える季節となりました(笑)。 以前、ここに書いたマルツパーツで販売されているLinkman LV-1.0が最近になって故障しました。まず正面パネルの有機ELディスプレイが変色してしまった。焼付?なのかど…

NE612のAGC動作(その2)

前回ではギルバートセルICのNE612のAGC動作を確認しましたが、変換利得が不足していたので回路を見なおしてみました。低歪みで変換利得を稼ぐポイントは、入出力を同調回路にすることと、適切なLOレベルにすることです。 上の回路図のようにLO周波数3.58MHz…

NE612のAGC動作

無線機回路において周波数変換回路はIF生成回路の他にプロダクト検波やSSB変調などに適用され、非常に重要な回路であります。受信部のフロントエンドではNFが重視されることからダイオードと伝送線路トランスによるDBMが使われることが多いようですが、プロ…

高速オペアンプによる無線機回路

短波のQRPトランシーバーを自作しよう去年から計画しているのですが、なかなか完成に至らずバラックの段階で放置しています。電波伝播が良くなるシーズンになると、運用の方に興味が移ってしまい自作のほうに集中できないのが主な原因でしょうか(汗)。試行錯…

高周波回路に関する書籍

電子工作の中でもアマチュア無線向けの高周波回路や無線機の設計に関する書籍というのはかなり少ないと感じます。CQ誌やQST誌の記事に掲載されたものではまとまった製作・解説記事が少なく、基礎から応用までこってりと解説した書籍が欲しいと思う人は少なく…

ThunderBolt起動

先日のハムフェアで買ってきたThunderbolt GPS Disciplined Oscillatorを起動させてみました。これはGPS衛星から電波を受信し、その信号に含まれている時刻情報を校正クロックとする10MHz基準周波数発生器です。GPS衛星に搭載されたセシウム原子時計が刻む非…

E級高周波アンプの実験

パワーMOS FETのスイッチング回路は高効率で知られていますが、MHzクラスの高周波駆動になるとスイッチング損失が無視できなくなります。スイッチング損失とはFETがONからOFF(またはOFFからON)になる途中に電流が流れてしまうまたはFET内の電圧損が生じて…

LV-1.0導入

久々に無線以外のアクティビティのネタを。 Linkman Audioから発売されているLV1.0というカスタマイズ可能なPCオーディオを導入してみました。かつてトランジスタ技術で紹介されていたUSBオーディオのキットで、マルツパーツから入手可能です。PCオーディオ…

Hendrick Tribanderの製作

QRPキットで有名なHendricks QRP Kitsのラインナップの一つ、KD1JV Tri-Bander CW transceiverを作ってみました。このキットを作った方、まわりにたくさんいらっしゃいます。安くて評判が良いようで当局も手を出してしまいました。先月のCQ誌にJF3DRI西村さ…

各種コア材のインピーダンス解析とCMF特性

久々の技術ネタになります。送信時に何らかの理由により、送信機に接続されたケーブル類(同軸ケーブル、電源ライン、マイクケーブル、PCインターフェイス等)にコモンモード高周波電流が流れることがあります。そうすると、これらのケーブル類から電磁波が…

ジャン測一覧

ここ最近更新をサボっていましたが、ジャン測の更新はサボっておりません(笑)。最近増えた測定器は2台目の標準信号発生器(SSG)です。なぜ、2台も必要なの?とよく聞かれますが、増幅器やミキサに異なる二つの周波数の信号を入力したときの挙動、いわゆる2…

電気通信用計算尺

熱心に、という訳ではありませんが昔の計算尺をポツポツと集めています。これで5本目。念願の電気通信用の計算尺を入手できました。 HemmiのNo.256です。電気通信に限らず、特殊用途の計算尺は色々存在します。土木工学、機械工学、化学工学、品質管理、経…