JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

LV-1.0導入

久々に無線以外のアクティビティのネタを。
Linkman Audioから発売されているLV1.0というカスタマイズ可能なPCオーディオを導入してみました。かつてトランジスタ技術で紹介されていたUSBオーディオのキットで、マルツパーツから入手可能です。

PCオーディオはかつてOnkyoのWAVIOやM-AudioDACなどを使っていましたが、いまいち好きになれずいろいろ模索していました。本品は音質も良いとの噂ですし、またモジュールごとに基板が分かれているのでカスタマイズが可能なところに惹かれて思い切って買ってみました。また、DACの他にD級アンプとオールディスクリートのヘッドホンアンプの実力も興味ありました。

秋葉原の店頭でフルキットを購入したのですが、ものすごい荷物になってしまいました(箱を取り除いてもらったけどそれでも紙袋2つ)。モジュールごとにパッケージが分かれているためです。

早速組立てみましたが・・・・不足部品があり中断。マルツに連絡してすぐに対応してもらいました(^^;

組立と言ってもはんだ付けする箇所はたったのSP端子などの5箇所のみ。基板間配線をチマチマと作って後は基板をシャーシに取り付けて配線を済ませばすぐに完成です。

書斎のPCデスクの上においておきます。音量調整がリモコンかPCからの操作なのがちょっと不便ですが、後ほどパワーアンプを別付けにするので(つまりLV-1.0は単なるDACにする)、ヨシとします。

このように割とコンパクトで使いやすいアンプとなっています。192kHzサンプリング音源も再生できるようですが、とりあえず現状のまま使っています。正直、現代のオーディオはネット接続された静粛なノートPCとUSBオーディオ、スピーカーの3点で十分じゃないかな(汗)。


特質すべきはパワーアンプ(LV1-PWAM)でしょうか。放熱器なしで定格出力100W(4Ω, 1kHz THD+N = 0.05%, 電源電圧±35V時)で、効率は95%。出力段のMOSFETはIR社のDirectFETパッケージです。

このサイズで100Wとは驚きですね。本キットでは電源電圧±18Vなのですが、動作させてもちょっと熱い程度の熱損失です(むしろDACなどへ供給する3端子レギュレータの方が熱量が多いくらい)。
過電流、DCオフセットなどの保護回路も付いているので安心です。

次にヘッドホンアンプ(LV1-HPAM)。完全ディスクリートで構成されたDCアンプで、FET入力の上下対称アンプです。ほとんどの石がマッチドペアデュアルトランジスタを採用し、入力が三洋のCPH6901、NPN型のバイポーラにはロームのIMX1, PNPにはIMT1Aが使われています。ドライバには2SA1037SK/C2412Kを、終段には2SA1952/C5103で、全て表面実装品です。入手し自作するには難しい素子ですね(汗)。

DACからのアナログ信号を分岐し背面パネルに取り出しています。ここに自作パワーアンプを付けてD級パワーアンプと聴き比べしようかと思います。