2021年読書ログ
2021年はまったく更新していませんでした。無線やっていませんでしたからね。ブログのタイトルも変えたほうがよいのかな・・・・
読書は割と続けていたのでその備忘録代わりに2021年に読んだ長編小説を載せておきます。覚えているものだけなので他にも読んだ本もあります。短編小説や非創作ものはあまり覚えていないので省略します。
だいたい週に1冊を読んでおり、海外文学と日本文学と非創作本を交互に読んでいることが多いです。下の表のうち約半数が読み返した本です。
タイトル | 著者 | 翻訳 |
---|---|---|
ブッデンブローク家の人びと | トーマス・マン | 望月市恵 |
トーニオ・クレーガー | トーマス・マン | 高橋義孝 |
イーリアス | ホメロス | 呉茂一 |
ペーター・カーメンツィント | ヘルマン・ヘッセ | 猪俣和夫 |
神曲 | ダンテ・アリギエーリ | 平川祐弘 |
嵐が丘 | エミリー・ブロンテ | 鴻巣友季子 |
新エロイーズ | ジャン・ジャック・ルソー | 松本勤 |
従妹ベット | オノレ・ド・バルザック | 山田登世子 |
三銃士 | アレクサンドル・デュマ | 生島遼一 |
城 | フランツ・カフカ | 前田敬作 |
武器よさらば | アーネスト・ヘミングウェイ | 高見浩 |
誰がために鐘は鳴る | アーネスト・ヘミングウェイ | 高見浩 |
幽霊 | ポール・オースター | 柴田元幸 |
リヴァイアサン | ポール・オースター | 柴田元幸 |
幻影の書 | ポール・オースター | 柴田元幸 |
ムーン・パレス | ポール・オースター | 柴田元幸 |
ブルックリン・フォリーズ | ポール・オースター | 柴田元幸 |
オラクル・ナイト | ポール・オースター | 柴田元幸 |
ロング・グッドバイ | レイモンド・チャンドラー | 村上春樹 |
鍵への街 | ルース・レンデル | 山本やよい |
地霊 | 大佛次郎 | |
帰郷 | 大佛次郎 | |
楡家の人びと | 北杜夫 | |
桜田門外の変 | 吉村昭 | |
仮釈放 | 吉村昭 | |
大黒屋光太夫 | 吉村昭 | |
間宮林蔵 | 吉村昭 | |
渋江抽斎 | 森鴎外 | |
真空地帯 | 野間宏 | |
太陽のない街 | 徳永直 | |
されどわれらが日々 | 柴田翔 | |
われら戦友たち | 柴田翔 | |
三千枚の金貨 | 宮本輝 | |
行人 | 夏目漱石 | |
金閣寺 | 三島由紀夫 | |
午後の曳航 | 三島由紀夫 | |
鏡子の家 | 三島由紀夫 | |
悲の器 | 高橋和巳 | |
我が心は石にあらず | 高橋和巳 | |
邪宗門 | 高橋和巳 | |
僕の中の壊れていない部分 | 白石一文 | |
一瞬の光 | 白石一文 | |
この胸に深々と突き刺さる矢を抜け | 白石一文 |
この中で一番おもしろかったのは、トーマス・マンの『ブッデンブローク家の人びと』でした。おそらくマンの中でも最も読みやすくストーリーも楽しめました。北杜夫の『楡家の人びと』を読んで比べてみると面白いです。やはり革命や戦争を挟んだ年代記は面白いですね。一族が滅びる話ですからね。次の良かったのが村上春樹訳の『ロング・グッドバイ』です。清水訳が有名でしたが、どうやら訳を一部端折っているとのことです。村上訳のチャンドラー長編はすべて出ているので、今年中に完読しておきたいです。次に良かったのが高橋和巳です。全共闘時代の若者によく読まれたらしいのです。全集を手に入れてしまったのでこれも今年中に完読することを目標にしています。オースターは2・3度目の読書でしたが、やはり『幻影の書』は読み返しても良かったです。初期のニューヨーク物は哲学的でとっつきにくいですが、『ムーン・パレス』や『ブルックリン・フォリーズ』はストーリーがしっかりしているのでおすすめです。ここには書いていませんですが、短編はヘミングウェイ、フランク・オコナー、モーム、モーパッサン、シュティフターなどをよく読みました。古典文学をより楽しむためには世界史の知識が重要なので、革命や戦争に関する歴史書もたくさん読みました。ミステリーも読みましたが、レンデル以外はイマイチでした。
今年は古典を中心に読み進める予定です。ただいまトーマス・マンの分厚いのに着手中。