JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

オールバイポーラDCアンプ

これも前回ご紹介しましたが、今回やっとケースに入れて音を出す段階に来ました。初段から終段まで全てバイポーラトランジスタで作ってみたDCアンプです。黒田氏の「実験で学ぶトランジスタ・アンプの設計」を参考に作ってみました。と、言っても、初段差動カレントミラー負荷1段+シングル定電流負荷+コンプリエミッタフォローという、ごく普通のDCアンプ回路です。初段にはμPA15Aというデュアルトランジスタを使って、2SA512/2SC512+2N3055/MJ3955のダーリントンコンプリエミッタフォローにしました。A級動作までバイアスを広く動かせるように作りましたが、とりあえずアイドリング電流を70mAくらいで流して、様子を見ました。

これも良いです。シャッキリ、スッキリした音で、いつまでも音楽を聴いていたい音になりました。あまり大きい音が出せなかったのですが、ある程度の出力にしたときに、音の濁りがストンと落ちて晴れ渡った感じですね。
初段のμPA15Aは最大Vceoが12Vなので、使いにくいのですが、類似のVceo=40VのμPA49Aという石も入手したので、こちらでも作ってみようかと思いました(ただし、こちらはPNPなので大幅な変更が必要)。