JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

RD06HVF1プッシュプル広帯域電力増幅器

前回の続きです。ユニバーサル基板でRD06HVF1のプッシュプルアンプを作ってみたものの、ひどい自己発振と不安定動作に悩まされました。しかし、シングルアンプだけでは物足りないので、プッシュプルも成功させたい。ドレイン側にチョークを入れたりすれば直…

三菱RFパワーFET RD06HVF1で実験

予告通り、三菱RFパワーFET RD06HVF1でパワーアンプを試作してみました。本半導体はデータシートにあるように、QRP向けのVHF帯パワーアンプ用シリコン型MOSFETです。Po=6W, Gp=13dB, f=175MHz, Vdd=12.5V、ドレイン効率60%というスペックです。50MHzで使うと…

RFトランジスタ到着

某電子部品ディーラーに注文していた三菱のトランジスタが届きました。現行品種で、アマチュアが手軽に手を出せる唯一の高周波パワートランジスタだと思われます。これだけあれば、しばらく遊べますね(笑)。シングルとプッシュプルで実験して結果をアップす…

神奈川県足柄下郡湯河原町移動運用

本日、ローカル各局と神奈川県足柄下郡湯河原町(JCG#11003)に移動運用を行ってきました。WXがほどよくとてもFBな一日でした。関東平野東方面が開けているFBなロケです。今回の運用スタイルはFT-817のみで、自作のALCマイクアンプをつけて、2mは10エレ、430MH…

RFパワートランジスタの入手性と値段を調べた

アイボールやラグチューQSOで電子工作談義に花を咲かせていると必ず話題になるのが『昔はたくさんあったけど今は手に入りにくくなった』です(笑)。おそらくトップ5が、真空管、エアーバリコン、インダクタ(IFTやエアーダックスコイル)、高圧トランス、そ…

2SC1970でとりあえず終段部完成

ひきつづき、6mトランシーバーの製作です。 未完成だった終段部を製作しました。終段の石は現代風にパワーMOS FET広帯域にしたいところですが、50MHzで動く高効率のFETを持っていないので、とりあえず定番の2SC1970シングルでQRP機にしてみました。2SC1970は…

高周波パワートランジスタ

現在製作中の50MHzSSBトランシーバーの終段をどうするか、まだ未設計なのです。スイッチングパワーMOS FETを使うということを考えていたのですが、Cissの小さいIRF510のプッシュプルで実験してみても、50MHzだとパワーゲインがかなり低く、電源電圧12Vでのリ…

カナコン優勝

ずいぶん待たされましたが、6月6日に行われた2009年度オール神奈川コンテストの結果が正式に発表されました。本ウェブログでも報告したとおり、伊勢原市移動運用で参加いたしました。 結果は、144MHz電信電話部門で優勝でした! 144MHz部門は2位と僅差で…

50MHz SSBトランシーバーの製作(1)

前回のSSBジェネレーターに引き続き、IF増幅→AF増幅部、フロントエンド、50MHzのドライバ、ファイナルなどのモジュール基板を作っておりました。調整・キャリブレーション、フィルターの最適化、送受信リレー回路などをまだ作っておりませんが、時間を見て、…

最近のCQ誌

最近のCQ誌は電子工作関係の記事が多くなってきたと思います。滅多に買わないのですが、今月は面白そうな記事が多かったので、買ってしまいました。20Wの広帯域リニアアンプは本ブログでも紹介した回路とほとんど同じで、IR社のスイッチングパワーMOS FET…

高座郡寒川町、伊勢原市移動運用

今回の連休で久々に移動運用しました。 先週土曜日19日に高座郡寒川町、相模川河川敷でローカル局と一緒に主に短波帯中心に移動運用を行いました。 風が強くポールをあまり高くできないせいか、7MHzのワイヤアンテナが十分に展開できず、SWRが満足に落ちなか…

パッシブDBMによるSSBジェネレータの実験

フェライトビーズで作った伝送線路トランスと個別のショットキバリアダイオードで高性能な二重平衡変調器(DBM)が出来ることが分かったので、早速SSBジェネレータをこしらえてみました。50MHzのトランシーバーを想定していて、キャリア周波数には14.318MHzに…

DBMモジュールを試作

ダイオードとトロイダル伝送線路トランスを用いたDBMを、モジュール化して使いやすくすることを考えました。山村英穂氏の名著『改訂新版 トロイダル・コア活用百科』の287頁に載っているものをそのまま作ってみました。 まず、0.8mm厚のガラエポ基板を使って…

古典的DBMで実験

パッシブDBMは優秀なミキサで伝送線路トランスの典型的な応用例ですが、実際に作るのは初めてです。FB-401#43とゲルマニウムDiの1N60で作ってみました。適当に作った割には高性能。キャリアにはダイオードをONにする信号電圧を加えないと動かない、という宿…

アナログ乗算で実験

NJM4200やAD633などのアナログマルチプレクサ(乗算器)は、元はアナログコンピューティングのために設計されたのだと思いますが、今となってはアナログ信号も、A/Dコンバーターで量子化して全てデジタルで計算した方(=DSP処理)がコストがかからないよう…

小信号汎用Tr8パラ終段アンプ

中途半端な大きさのユニバーサル基板の切れ端で、半分冗談で、全て小信号汎用のバイポーラトランジスタで構成されたパワーアンプを作ってみました。NPNはフェアチャイルド製のSS8050、PNPはコンプリのSS8550という、TO-92サイズの石ですが、Vceo=25V, Ic=1.5…

アナログ乗算器AD633によるALCアンプ

かなりしつこいですが、再度ALCアンプです。高周波のミキサ回路はアナログ乗算器そのものですが、これを使えば簡単に増幅可変アンプが作れるはずです。つまり、入力1に信号電圧、入力2に信号電圧のレベルを直流にした電圧を反転して加えてやると(つまりNF…

DCアンプ故障

お盆休みで作った終段バイポーラトランジスタDCアンプは毎日使っておりまして、本日も何気なくパワーオンししばらくすると、スピーカーからボコッボコッ、ギャーギャーと異常音が出てきました。すぐにパワーを落とし、終段のコレクタ電流を調べると無音時に…

ダイレクトシンセサイザ(DDS)の製作 その2

前回の記事で作ったウェーブ電子製のDDSキットをケースに入れました。底板が1.0mm厚の鋼板だったので穴開け加工が大変でした・・・・。押しボタンが安っぽいですねぇ(汗)。スモークアクリル板が入手したら、LEDパネルに取り付ける予定です(明るすぎてかえっ…

TA7792によるFMラジオ その2

前回ご紹介したTA7792は、自作FMラジオで人気のあるチューナーICで、当局もサクッと作ってみましたが、チューニング回路がトロイダルコイルとトリマコンというあまりにも手抜き仕様だったので、放送局を探す出すだけで一苦労でした(トリマコンに若干のバッ…

半導体式AMラジオの製作 その3 7MHz AM RX

以前ご紹介しました、三洋のワンチップAMチューナーIC LA1600を使ったAMラジオの続編です。前回は中波放送帯でしたが、今回は7MHz帯の短波放送のラジオです。うまく行けばお友達に差し上げようかと思います。BCLの7MHz帯は41mバンド(7.200〜7.350MHz)と言わ…

SSBジェネレータの製作 その3

前回に引き続き、二重平衡変復調用ICのNJM2594を使ったSSBジェネレータの実験です。今回はマイクアンプにつなげて音声をDSB波にしてみました。 まずは、コンデンサマイクの信号をゼロバイアスのJFETで増幅した後、ゲイン20dBのオペアンプ(uA741)に連結して十…

TA7792によるFMラジオ

4万ページビュー、ありがとうございます。今後ともよろしくです。 東芝のTA7792というワンチップAM/FMラジオICがあります。これと低周波アンプがあればAM/FMラジオが簡単にできあがりますので、このICでラジオを自作する記事も多いようです。割に音質がよい…