JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

50MHz SSBトランシーバーの製作(1)

前回のSSBジェネレーターに引き続き、IF増幅→AF増幅部、フロントエンド、50MHzのドライバ、ファイナルなどのモジュール基板を作っておりました。調整・キャリブレーション、フィルターの最適化、送受信リレー回路などをまだ作っておりませんが、時間を見て、ぼちぼち作ってみようかと思います。基本的には鈴木憲次氏の『無線機の設計と製作入門』を参考に作っております。今回は勉強のためにもなるべくディスクリートで製作しました。

受信系(F/E、ミクサ、IF、AF増幅部)基板。

受信系の回路をひとまとめにしました。フロントエンド(高周波増幅)は2SK241でタンク負荷の1段のみです。ここにもAGCを掛けています。パッシブDBMでVFO(36MHz)と混合し、IFの14MHzを取り出します。
続いて、IF増幅部。2SK241のタンク負荷3段です。1SS106のブリッジでリング検波し、TDA2030というTO220サイズのパワーアンプ低周波増幅しスピーカーに出力します。AGCアンプは2SC2787を使っています。
割といい加減に作ったつもりなのですが、綺麗な波形で復調されていました。ただし各信号に適切な電圧レベルがあり、そのバランスを崩すとうまく行きません。調整が大変そうです。

送信系(ミクサ、ドライバ、ファイナル)基板。

14MHzのSSBジェネレータの信号と、VFOの36MHzをパッシブDBMで混合し、50MHzのUSB波を作ります。復同調コイルでフィルターしたのち、2SK241でドライブ、2SC2053で50mWまで電力増幅しています。FB801#43で50Ωにインピーダンス変換しています。基板の余った部分にIRF610で5Wクラスのファイナルを付けようかと思っています。放熱の問題があるので、放熱器を基板上に載せようかどうか迷っています。

SSBジェネレータ基板

前回もお見せしましたが、14MHzのSSBジェネレータ基板です。調整中にバッファ部の波形が汚かったので、バッファ部のトランジスタをftの大きい2N2222に変更したところ、少し波形が綺麗になり、その部分を変更しています。