JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

TA7792によるFMラジオ

4万ページビュー、ありがとうございます。今後ともよろしくです。


東芝のTA7792というワンチップAM/FMラジオICがあります。これと低周波アンプがあればAM/FMラジオが簡単にできあがりますので、このICでラジオを自作する記事も多いようです。割に音質がよいとの評判で、ちょっと手慰みに、このICでFMラジオを作ってみました。基板のみですが、約2時間で完成しました(調整に意外に時間がかかりました)。

当局、FM放送は結構聴きますが、TOKYO-FMしか聞きません。従って、チューニングダイヤルは必要なし(笑)。トリマコンだけにしました。コイルは全てT-37#6のトロイダルコアで自作しています。意外にQの高いタンク回路ができ上がりますので、感度良好です(調整がクリティカルになるようです)。フロントに一応BPFのタンク回路を付けましたが、ほんとんど効果がなく、必要ないようです。検波コイルには10.7MHzのIFTを使いました。低周波パワーアンプには定番ICのTA7369を使い、音量的には十分です。電源電圧は5Vにしていますが、もっと低くても動きます。

当局の環境はFM放送が入りづらいところなので、このブログでも以前ご紹介したFM放送帯ブースターを使っています。

結線が全て完成し電源オンにするも、雑音ばかりでなかなか音が出ない。選曲がトリマコンなので非常に調整がクリティカルなのです。しかも、RF増幅と発振を別々のトリマコンにしているので(ヘテロダインラジオには普通2連バリコンを使う)、トラッキングで放送局を探しあてるのに一苦労しました(苦笑)。トロイダルコアの巻数を少し変えたりといろいろ調整し、やっと調整・選曲できました。一度調整してしまえばOKなのが本ラジオ。感度良好、音質も良好で満足しています。

ケースに入れてしばらく使ってみます。