JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

アナログ乗算で実験

NJM4200やAD633などのアナログマルチプレクサ(乗算器)は、元はアナログコンピューティングのために設計されたのだと思いますが、今となってはアナログ信号も、A/Dコンバーター量子化して全てデジタルで計算した方(=DSP処理)がコストがかからないような気がします。アナログで計算回路を作ってしまうと、仕様変更の際には頭を抱えたくなりますし。

このようなアクティブミクサは高周波の混合回路を実験するには手頃なデバイスだと思います。手持ちのマルチプレクサは、あまり高速で動かないので、あくまでオーディオ帯域の周波数になりますが、AGC、発振器、V-Fコンバータなど応用回路は結構広いようです。

2ポート入力の乗算実験回路を作りました(汗)。AD633の後段に4559を付けて20dBだけアンプしています。オシロスコープの波形は、1kHzと5kHzの正弦波を乗算した波形です。電子回路の教科書に出てくるような波形で、よく見ると和と差の周波数が出ています。ダイオードと伝送線路トランスによるDBMと違って、DCでも動きますし、非常に低レベルの入力でも正確に動いてくれます。もちろんアイソレーションも優れています。