JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

50MHz送信機 可変周波数発振器の製作

以前の記事で、50MHzのフロントエンド部50MHzのIF部・AF部を製作したので、送信機と変調段をつくればトランシーバーができ、それを目指しています。今回は送信機の可変周波数発振器(VFO)を作りました。

VFOには、不安定だが周波数が可変しやすいLC発振回路、逆に安定だが可変しにくい水晶発発振回路が古典的ですが、今はデジタル技術を使ったPLLやDDSが主流です。以前、MC145163を使った30〜60MHzくらいの範囲で使えるPLLを作ったのでこれを利用してみます。

しかし、広範囲の周波数で動くように設定したためか、50MHz付近ではやや不安定な動きをしました。調整してもうまく行かず、更にバッファアンプを広帯域アンプにしたので、出力が少し小さめでした。手元にMC145163がもう一つあったので、もう一度作り直してみました。なるべく50MHzで安定になるようにVCOとバッファアンプを改め、バリキャップにはVHF用の1SV161を使いました。下写真の右側が今回作った2号機です。

50MHzのFCZコイルが手元になかったため、空ボビンに手巻きでコイルを作りました。6Tで0.7μHになるようです。調整にずいぶん手間取りましたが、やっと安定なPLL-VFOが出来ました。周波数カウンタで見る限り、1Hzの桁のみが動く程度の安定度が得られました。これを局発にして高周波増幅してTXにしたいと思います。また、受信時には第1IFの10.7MHzだけ引いた周波数を設定すれば、受信部の第1局発に使えてトランシーブ操作が可能なります(マイコンが必要になりますが)。または、PLL-VFOでは10.7MHzだけ低い周波数をつくって、10.7MHzの水晶発振と混合した信号を送信に、混合しないものを受信部に使えば、PTTと連動したリレーだけでトランシーブ操作ができそうです。