JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

自作7MHzトランシーバー設計実験

8月に入ってからcondxが悪いのもありますが、仕事がQRLLなのと暑くて移動運用する気にならないなどの理由でQRVのアクティビティが落ちてしまっています。無線運用の時間を電子工作の製作実験に使って、トランシーバーの製作などを地味に続けておりました。過去に何度か試作したものの完成間際で最初から作り直し・・・を何度か繰り返してしまっています。今回もまた作りなおす可能性もありますが、とりあえずRXとTX基板が完成し動作も確認できています。

RX部
7MHz帯用のRXでフロントエンドは2SK241Yの狭帯域アンプでNJM2594のDBMミキサでIF=4.91MHzに落とします。NJM2594は変換ゲインがないのでRFアンプで20dBほど増幅しないと利得不足になりがちでした。フィルターはごく普通のクリスタルのラダーフィルダーで通過域が500Hzになるように設計しました。Mouserで約50個ほど購入して発振周波数から選別しました。あと2,3組作るとなると100個以上必要です。

一応、下限-120dBmの信号も認識することもできました。感度はまずまずだと思います。
IFアンプはMC1350P1段で、NE612によるプロダクト検波し、AFアンプにTA7368Pを使用しました。やや利得不足だったのでAFアンプの前に汎用オペアンプで10dBほど増幅する回路を付けています。AGCアンプは汎用オペアンプでゲイン調整し、MC1350Pの5ピンに入力しています。Sメータ回路も兼ねています。
VFOはAD9851による貴田設計回路のDDSキットを使っています。将来的にはVFO部もスクラッチから自作設計する予定です。11MHz台をVFO周波数とし、DDSからの出力だとややパワー不足なので電流帰還アンプで10dBほど増幅しています。

このRX部で7MHz CWを受信した様子です(なおこの時点ではSメータ回路の調整がうまく行っていません)。

TX部
送信時には7MHzの周波数をそのまま送信する方法にしました(IFとプリミックスしない)。DDS VFOからの出力を電流帰還アンプのLMH6702によって20dBほど増幅しこれをドライバとしRD06HHF1のプッシュプルで5〜10Wの出力を得ます。バイアス調整でC級動作にすると5W程になりました。
ドライバと終段は広帯域化しているので他のバンドでも使える形になっています。さらにこの基板にはセミブレークイン動作のTX/RX切替リレーもつけています。

現在ケーシング検討中です。

回路図はおいおい。