JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

VFO/逓倍回路の実験 その2

DDSから36MHzのVFOを発生させるために、前回ではPLL逓倍回路を試してみました。以前、逓倍回路の実験として(1)C級増幅で高調波を取り出す方法(これが一番一般的)、(2)ダイオードダブラ、(3)アクティブダブラ、(4)バラモジによるダブラもやりましたが、PLL逓倍式が一番簡単で上手くいきそうです。
もうひとつの別の方法がミックスVFOで、水晶発振の信号とDDSの信号を混ぜて新しく周波数を作る方法です。これはミキサとBPFの組み合わせで簡単にできそうです。
問題の水晶発振ですが、手持ちにPICクロック用のエプソントヨコムの30MHz水晶発振器があったので動かしてみました。ワンチップでお手軽です。電源電圧が3Vくらいから動き始めて電圧に応じて出力レベルが変わります。もちろん矩形波出力なので簡単なπLPFをくっつけて整形した後のスペクトルを確認してみました。

100kHz間隔の小さなピークと600kHzの比較的大きいスプリアスが気になるところであります。広帯域に基本波との相互変調スプリアスが見つかりました。位相雑音も多そうでやはり安物(200円)の発振器はVFOには使えそうにもありません。スプリアスの大きいDDSと混ぜると何がスプリアスの嵐になり、面倒なことが起こりそうです(苦笑)。