JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

オペアンプ駆動FETアンプ

前回、オペアンプを電圧増幅段にした終段バイポーラTrのコンパクトDCアンプを作りましたが、今一歩の出来だったので、バラそうと思ったのですが、悪あがきのつもりで終段をパワーMOS FETに改造してみました。オーディオ用MOSと言えば、定番中の定番とも言える2SK1350/2SJ201を使いました(コンプリペア選別せず)。電源電圧は±15Vとごく控えめ、アイドリング電流50mA、温度補償なし(手抜き)で動かしました。
ドライブ段の回路をごっそり取り除いたので、オペアンプとバイアス回路だけになっています。放熱もいい加減なものですが、1時間の運転でもほんのりと温かくなる程度なので、ケースに直接取り付けてもよいかもしれません。とりあえず、バラック配線でヒアリングしました。

肝心の音ですが、なかなか良いです。低音のレスポンスに疑問が残りますが、中音域の粒立ちが良く、分解能が高いのがすぐに分かりました。オーケストラ構成よりは小編成の再生に向いていると思います。というのも、ジャズやポップスを聞いていたら、このアンプは失敗だったか・・・と思ったのですが、普段良く聞くバッハのカンタータ(105、140、8番など)を聞いていたら、俄然と気に入ってしまったのです。中音域のダイナミックレンジの広いコラールに向くのではないかと思った次第です(当然、スピーカーシステムの相性もありますが)。