JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

熱暴走したヘッドホンアンプ

ちょっとした手慰めにオーディオアンプを作ってみました。自作のトランシーバーに組み込む場所があれば使ってみようかと、2W程度の小さい低周波アンプです。単電源ですからACアンプになってしまうのですが、オペアンプで作ってあるので音質は申し分なく、カップリングコンデンサに質の良い物を使うとちゃんとしたハイファイアンプです。雑音特性だけでなくキレや奥行き感などの印象はオペアンプの種類でガラリと変わってしまうのが面白いところです。ちょっと本格的に遊びたいので、ステレオ構成で作ってみてヘッドホンでしばらく聞いていたのですが・・・・・

なんと、熱暴走してしまいました。バイアス回路に温度補償もせず、放熱は1mm厚の銅板をTrの裏にくっつけていただけなので、当たり前といえば当たり前。アイドリング電流をごく控えめにしていたのですが。知らず知らずのうちに終段Trの温度が上がり、ついには、パシッッシュとはじけた音がして、ショート導通したらしくエミッタ抵抗から湯気が。あわてて電源を切って、アンプ基板をいじってみると、Trの足がグラグラで、なんと、ハンダが溶けかかっているではないか!!最大接合温度を軽く超えているので、そりゃぁ、飛ぶはずです。

というわけで、どんなに小さいアンプでも、放熱計算と温度補償はシッカリと。

ちなみに、終段Trは2SA1133/2SD1666という三洋のオーディオドライバ用のTr。ちょっとマイナーですが、ジャンクで大量に在庫しているので使ってみました。リニアリティが良くて良い石です。オペアンプはJFET入力段のものが音のシャープ感がFB。オーディオ用と謳っているLME49720、OPA2604やNJM4580などは聞きやすい音でヘッドホンアンプに向いていると思います。