JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

私のベスト小説

趣味欄に「読書」と書いてしまったので、最近はあまり読んでいませんが、読書に関する話題を書きます。

守備範囲はとても広く、古典から現代小説、純文学からミステリやライトノベルまで何でも読みます。小説以外では哲学書から料理本まで(笑)。今まで読んだ本で一番夢中で読んだ作家/作品をぱっと思いつくままに書くと、

むりやり分野別に分けていますが、舞城がミステリかと言うとやや疑問ですし、ポール・オースターは純文学として売り出しているような気がします。
読んでいる最中が楽しいのは山崎豊子とミステリで、特に松本清張の昔の作品は本当に面白いのが多いです。読後感が素晴らしいのはやはりオースターやカズオ・イシグロでしょうか。村上春樹は難しくてサラっと読めないので困りものですが、頑張って読むととても素晴らしいです。近いうちにノーベル文学賞を取ると思います。
吉村昭はもっと評価されても良い作家だと思います。最近亡くなられました。本当に惜しいことです。仮釈放を読んでみて本当に驚きでした。どうしたらあんな小説が書けるのだろうか?どうしたらあんな人格を作り出せるのか?恐ろしいことです。
佐藤友哉は最近の純文学系の作品もチェックしていますが、ほぼデビュー作である「水没ピアノ」を超える作品が出てきていないのが残念です。
ルース・レンデルという作家は一般にはあまり知られていませんが、ミステリマニヤには有名です。とても寡作なのですが絶対に外さない優れた作家で国内外で人気があります(読後感が悪いので有名かも)。バーバラ・ヴァインという別名義で純文学系の小説も書いており、こちらの方も好きです。特に「煙突掃除の少年」という小説が素晴らしいです。
サマセット・モームは日本で人気のある作家で、代表作で半自伝小説の「人間の絆」が猛烈に面白いです。やたら悪女が出てきます。日本語のタイトルが「人間の絆」という何かハートウォーミングなストーリーと思いきや、「主人公が悪女達に拘束されて(=絆)ひどい人生を味わうお話」というのが正しいです。題の訳がおかしいのです。