JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

PLL発振回路 改良版

先日お見せしたVHF帯PLLシンセサイザーですが、以下の点を改良しました。

  • VCO出力アンプを50MHz同調負荷から伝送線路トランス負荷にしました。これで周波数が広帯域になります。
  • VCOのLC発振回路のLをトロイダルコアからFCZコイルとし、バリLにしました。これでより周波数範囲が広くなります。

結果的に、アンプに使っていたFCZコイルをLC発振部に移した形になりました(笑)。伝送線路トランスはFT-37#61をコアにトリファイラ4Tで作っています。このサイズのコアになると、線材に0.26φのジュンフロン線を使うと仕上がりがFBになります。

動作結果は、20MHzから70MHzまで安定に動作しました。これはアマチュアバンドの21MHz, 28MHz 50MHzの3バンドをカバーできることになります。しかし、広帯域アンプ(伝送線路トランス)で信号を取りだしているので、比較的歪みが大きいです。次段以降で同調回路を設けるかLPFで高調波を取り除かないといけません。