JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

真空管式スーパーラジオの製作 その2

先日の続きです。GW休暇は電子工作ばかりに時間を費やせなく、さっさと完成させてしまいたいので、朝早く起きて工作に勤しんでいました。

検波、低周波増幅、電力増幅、AVCライン、OPTラインと着々と配線を済ませ、最終調整をしていたら、プッツリと局発からの信号が消えてしまいました。オシロスコープのプローブでどこを当たって何も見えません。部品を一つ一つ外して、2時間ほど原因究明に費やしてやっと、局発コイルが断線していることが判明。急遽、トロイダルコアで220μH(FT-50#43の21t)を作りました。周変管のカソードにつなぐタップは適当な位置でごまかしています(苦笑)。空中配線でブラブラしているので(振動で動作が狂ってくる)、あとでベーク板などで固定することにします。これで20Vppの出力(やや強すぎる?)でいきよい良く発振してくれました。

次に、アンテナラインに1MHzのキャリアに1kHzのAM変調のシグナルをいれてIFTの調整をしていると、またプッツリと信号が消えてしまいました。周変管の混合グリッドからキャリアが出ていないので、今度はアンテナコイルの断線のようです。コイルと少し巻ほぐして断線を直して、やっと完成です。懸念していた電力増幅段←→局発間の回り込み発振はありませんでした。1kHz変調シグナルで検波段以降の様子を見ると、復調信号がすぐに歪んでしまいます。しかし、ほとんどが2次歪みのようなのでそのままにしておきました。

鉄筋コンクリートの部屋の中では全く聞こえませんが、外部アンテナラインをつなぐと、主要な放送局が聞こえてきます。音質はまずまずで聞きやすい音です。ハムもほとんど無く、大急ぎでザックリと作った割にはFBな出来でした。

2E26は割と好きな球です。箱形のプレートがぴっちりとグリッドを囲んでいるのでヒーターの灯りが見えにくいのですが、小型でパワフルでカッコイイ球です。
小さくて見にくいですが下に回路図を載せておきます(電源回路を省略)。