JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

真空管

コンパクトなGT管5球スーパーラジオ

さらに真空管ネタが続きます。普通に無線運用もやっているのですが、特段変わったこともないのでネタが有りませぬ・・・(汗)ちょっと人に頼まれて管球式のラジオを作ってあげる事になりました。あまり凝ったものではなく低コストが第一だったのですが、「で…

KT88シングルアンプ

真空管工作ネタが続きますが・・・・ 正月に出来上がる予定だった真空管アンプ、シャーシの再塗装や電圧増幅段の変更(2度)など紆余曲折ありまして、このような形になってます(完成したのは1月の中旬)。PC上で再生するアンプとして使っています。Linkma…

コンパクトロン管スーパーラジオ

これまで管球式ラジオとして、オールST、GT、mT管そして最近オールロクタル管のスーパーラジオを作ってきました。残すはマグノーバル管、ニュービスタ管、サブミニチュア管、コンパクトロン管で、今回は球の入手が容易なコンパクトロン管を製作することにし…

ロクタル管スーパーラジオ

電波伝播コンディションの低迷と伴いハムのアクティビティもすっかり落ち込んでいます。こういう時は電子工作に時間を費やすことにします・・・春と秋は運用で忙しくて工作ができないから(苦笑)。正月休みから取り掛かっている管球式ラジオを仕上げました。m…

ユニバーサル基板で球を実装する試み

フォノイコライザを球と石と同時に設計中です。半導体式は超ローノイズのオペアンプLT1028を使って設計しています。管球式はマランツ#7のEQ回路をそのままパクりました(12AX7のNFB型+12AX7のカソフォロ)。球のプリアンプは、シャーシ内に球を収めてしまう…

直熱3極管との組み合わせを確かめる

7万ページビュー突破いたしました。いつも閲覧ありがとうございます。寒さが本格的になりました。当局は真空管アンプの電源スイッチを入れて暖を取っています。2、3台つけていると本当に部屋が温かくなってきて、真空管アンプというものが、いかに効率の…

MT7ピンの出力管を調べてみた

前回のツナ缶真空管アンプでは出力管に6V6のMTバージョンである6AQ5を使っています。しかし、他の球だったらどんな音がするのだろう?と興味が湧いてきます(悪い癖なんですが)。6AQ5の他にMT7ピンの出力管と言えば50C5くらいしか知らなかったので、GEのマ…

T5アンプの中身

先日のツナ缶真空管(T5)アンプが好評のようで(笑)、ぜひシャーシ(缶)の中身を見せてほしいとのメールをいただきましたので、公開いたします。配線設計図も作らずに完全にアドリブで配線した上に、狭っくるしいシャーシ内にプッシュプル回路を詰め込んでい…

管球式TTTTTパワーアンプ

ひさびさの球ネタです。前回のツナ缶トランスミッタつながりで、今度は"The Three Tubes Tuna Tin = T5"を作ってみました。本家オリジナルは"The Two Tubes Tuna Tin"で3.5/7MHzのCW TXですが、当局のT5は真空管3本のモノラルのオーディオパワーアンプです(…

2E26解体

以前の作製した真空管式スーパーラジオの音声出力段に使っている2E26を壊してしまいました。アンテナマストに使っているUボルトをたまたま床に置いていたラジオの真上に落としてしまったようで、あっけなく2E26が撃破されました。こういうこともあろうかと…

真空管用IFTを入手

15,000ページビュー突破しました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 さて、古い真空管回路用のIFT(中間周波トランス)をとエアバリコンを大量に入手致しました。IFTは中波放送の455kHz以外に、FM放送の10.7MHzや8MHz, 20MHzなどもあ…

真空管式スーパーラジオの製作 その3

先日完成したGT管4球スーパーラジオ、順調に鳴っております。昼間は若干ビート混信がありましたが、深夜になると非常にクリアな音質で、DSPレシーバーのNRD-545よりも良い音で満足です。遠方の局もいろいろ聞けました。感度もマズマズです。 さすがはスー…

真空管式スーパーラジオの製作 その2

先日の続きです。GW休暇は電子工作ばかりに時間を費やせなく、さっさと完成させてしまいたいので、朝早く起きて工作に勤しんでいました。検波、低周波増幅、電力増幅、AVCライン、OPTラインと着々と配線を済ませ、最終調整をしていたら、プッツリと…

真空管式スーパーラジオの製作 その1

思い立ったらすぐに始めないと、いつまで経っても手を付けないような気がしたので、本日まとまった時間を使って、早速作ってみました。 シャーシはB5サイズの弁当箱シャーシにしました。全てGT管で構成するとシャーシスペースの制約で5球は無理のようで…

5球スーパーラジオ

ふと真空管でラジオを作りたくなりました。mT管で4球スーパーラジオを作ったことがあるのですが、これをGT管に載せ替える改造をやりたいと思います。使い回す部品はIFT、コイルとバリコンくらいなので大改造になります。以前、通販で買い込んだ球をかき集め…

久々に真空管アンプ その6

しつこいようですが、残留雑音が1mV以下にするべく改造していました。 ハムを拾っているのはどうやら位相反転段の6SN7GTのようです。前段と直結しているためカソード電圧が130Vくらいになり、ヒーター(つまり50Hzのノイズ)の変調を受けているようです。そ…

久々に真空管アンプ その5

本アンプは6L6系、KT88系の球ならば、バイアス電圧の調整のみで差し替え可能です。東芝の6G-B8もピン互換のビーム管なので、差し替えてみました。ダンピングの効いた良い音で鳴っています。 6G-B8は日本独自の大型パワー4極管で、東京オリンピックのPA装…

久々に真空管アンプ その4

やはり、土日が来ないと工作が進みません。一応、完成です。 前回書いた通り、電圧増幅段と位相反転段を、ごく普通の6SL7GTパラのカソード接地と6SN7GTのカソード結合(ほとんど差動と同じ)の直結へ変更しました。カソード結合段は前段と直結なので、供給電…

久々に真空管アンプ その3

当初設計の5極管の6SJ7の差動増幅ではハムが取れない、ゲインが小さくて少し使いにくい、また6SJ7のマイクロフォニックノイズが思ったよりも著しい、という理由から、6SL7GTと6SN7GTの双3極を2本使って、マランツ8型のドライブ回路(初段カソード接地→次…

久々に真空管アンプ その2

昨日の続きです。今日は帰りが早かったので工作が進みました。 初段の定電流回路のためのC電源は、6.3Vのヒーター巻線を半端整流した後、7905で安定化して-5Vを作りました。共通カソードには28mA流して、動作時にはカソード電位が約+2Vになります。従って、…

久々に真空管アンプ

久々に真空管アンプを制作中です。出力管はまだ決めていませんが(苦笑)、6550かEL34、6L6系にするつもりで、ウルトラニリア接続、固定バイアスのモノラルプッシュプルです。初段には6SJ7を2本使った5極管差動位相反転回路を採用。出力トランスはハモンドの…

余ったトランスの使い道

真空管回路の部品の中で、なかなか入手しにくいのが、高圧または出力トランスでしょうか。ジャンク屋やオークションで程度の良いのを見つけたら買うようにしていたのですが、用途が決まらないうちに随分とたまってしまいました。 押し入れの整理をしていたら…

6EJ7

元設計はテレビの中間周波増幅管だと思われますが、万能に使える高Gm5極管です。とにかく人気がないためか、1ドル以下で買えたりしますが、実は高性能な球です。 高Gmではありますが、Ipを30mA以上流さないと球のバラツキが目立ちますので、若干使いにくい…

小型送信ビーム管 6146

移動または固定無線局用に開発された小型送信管で、使いやすいこともありアマチュア無線用のトランシーバーにも多用されたようです。60MHzで80W(CW, ICAS)、175MHzで50W(CW, ICAS)の出力が取れ、無理をすればAB2級のAF電力増幅で100Wくらい取り出せます。オ…

パワービーム管 7C5

オーディオ用パワービーム管として有名な6V6のロクタル版。ヒータ電圧表示が7Vとなっているものの、実際は6.3Vで動きます。ロクタル管はソケットが特殊なためか(球よりもソケットの方が高価なことがある)、人気がなく、ほとんど捨て値で売られていること…

テレビ垂直偏向管 6CL6

テレビの垂直偏向用に開発されたMT9ピンのパワー5極管です。gm=11mS、Pmax=7.5Wと高感度、割と力持ちなので、12BY7Aと同様、アマチュア無線用送信機のドライバーや終段管、オーディオアンプの出力管に使用されていました。この球にはずいぶんと思い入れが…

6V6系

6L6よりはちょっと格が落ちるけど、この球もオーディオでよく使われたそうです。個人的に好きな球で、過去に6V6のプッシュプル、7C5のプッシュプル、6005のシングルを作ったことがありますが、どのアンプもシャキッとした現代的な音になってとても気に入って…

6L6系

最もオーソドックスな現代パワービーム管の6L6系です。ご存じの通り、元祖はメタル管6L6ですが、その後ST管、オクタルGT管に発展し、様々なタイプが生まれました。最も使われているのは耐圧の高い6L6GCだと思います。現行でも作られている球です。ピン配列が…

直熱パワー3極管 2A3

WE300Bに次ぐ、最も有名な直熱3極出力管である2A3でございます。直熱管をいじるならばまずは2A3でしょう。初めての直熱管が2A3でした。藤本氏の回路を参考にEF86-12BH7A-2A3のシングルを作りましたがハムが退治できず、シャーシから作り直して、上の写真に…