JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

テレビ垂直偏向管 6CL6

テレビの垂直偏向用に開発されたMT9ピンのパワー5極管です。gm=11mS、Pmax=7.5Wと高感度、割と力持ちなので、12BY7Aと同様、アマチュア無線用送信機のドライバーや終段管、オーディオアンプの出力管に使用されていました。

この球にはずいぶんと思い入れがあり、始めて回路設計したプッシュプルアンプの出力管に使用しました(上画像)。3結にしても結構パワフルでした。gmが高いので実装に苦労し(最初は球が壊れたのかと勘違いした)、アチコチにコンデンサを挟み込んでやっと発振を抑えたという記憶があります。良い勉強になりました。MT管に封入されていることもあり、発熱は猛烈であります。

人気のない球なので、割と安く手に入ります。秋葉原の小沢電気商会からNECの6CL6を8本くらいまとめて買いましたが、1本800円くらいでした。

上記6CL6のアンプは今は解体され、現在は7MHzの送信機のドライバ段に使われております。Vpp=100Vくらいの出力を取り出すことができています。

6CL6の旧版と言うべきのがオクタルメタルの6AG7です。全く人気がないので\300くらいで入手できます。6AG7の3結全段差動を作ったことがありますが、メタル管なので発熱が猛烈でした。