JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

管球式TTTTTパワーアンプ

ひさびさの球ネタです。前回のツナ缶トランスミッタつながりで、今度は"The Three Tubes Tuna Tin = T5"を作ってみました。本家オリジナルは"The Two Tubes Tuna Tin"で3.5/7MHzのCW TXですが、当局のT5は真空管3本のモノラルのオーディオパワーアンプです(笑)。
500ml容量のブリキ缶をシャーシにして、電源回路以外の回路を仕込んでいます。回路構成は標準的なPK分割プッシュプルで、電圧増幅段に12AX7A、位相反転に同じく12AX7A、出力段に12AQ5×2です。12AQ5は秋葉原の某ショップで@150円で投げ売りされていました。電源電圧は約230Vで、ごく普通のビーム管接続ですから出力約8Wです。出力トランスには東栄変圧器のOPT-5Pを使い、シャーシ(缶)に入れるにはギリギリ大きさです。電源回路を実装するにはさすがに無理でしたので、別シャーシ(缶)で作っています。100V→200Vの絶縁トランスで簡単に済ませています。
初段12AX7A+終段6(12)AQ5のビーム管接続ですから、プッシュプルと言えあまり音質には期待できません。ラジオやトランシーバーのスピーカーアンプ用として使っていこうかと思います。
球マニアのOM諸氏ならばご存じかと思いますが、6AQ5はMT7ピンに詰め込んだ小型ビーム管ですから放熱効率が悪く、ものすごく熱くなります。寒いシャックを温めるには良い暖房機になりそうです(苦笑)。

暗がりで撮影するとこんな感じ。ヒーターの光がよく見えると思います。