JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

真空管式スーパーラジオの製作 その3

先日完成したGT管4球スーパーラジオ、順調に鳴っております。昼間は若干ビート混信がありましたが、深夜になると非常にクリアな音質で、DSPレシーバーのNRD-545よりも良い音で満足です。遠方の局もいろいろ聞けました。感度もマズマズです。
さすがはスーパーヘテロダインだけあって、選択度は抜群です。バリコン直付けのダイアルではチューニングに難があるので、バーニアを取り付けました。安直にもナイロンスペーサーを噛まして取り付けました。

電力増幅段に小型送信管の2E26を使い、1mm厚のペナペナのアルミシャーシに取り付けたために、シャーシ内が結構な温度になります。スイッチオンから30分でQRH(周波数の変動)が激しいです。時間経過と共に、共振周波数が高い方にずれて、つまり、バリコンを左に回す方向にずれるので、NHK第1を聞いている(深夜はかならずNHK第1の『ラジオ深夜便』を聞いている)とバリコンの端になってしまい、更にQRHしてしまうと、ついに聞けなくなってしまいます(バリコンのトリマ調整で一応解決)。電力増幅段はST管などの空中へ放熱しやすい外周器の大きい球の方が良いのかも知れません。


また、若干のハムが気になったので、B電源の平滑ケミコンの容量を増やすと(450V/100uFをパラ)、VRの位置に関係なく発振してしまいました。とりあえず、ハムを抑える方法が見当たらないので、そのままにしておきますが、気になる現象でした。