JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

2E26解体

以前の作製した真空管式スーパーラジオの音声出力段に使っている2E26を壊してしまいました。アンテナマストに使っているUボルトをたまたま床に置いていたラジオの真上に落としてしまったようで、あっけなく2E26が撃破されました。こういうこともあろうかと、2E26は5〜6ストックしているのですが、真空管が廃れた理由がよく分かります(苦笑)。

2E26は当局が好きな球の一つで、トッププレートのGT管のため、人気がなくとても安いです。性能は6V6程度で、小規模ですが使いやすい球です。更に用途が送信管なので多少無理してもOKなタフなビーム管です。いかにも頑丈そうなガンメタルなプレート電極がカッコイイのです。ただし、この箱形のプレートからフィラメントの灯りが漏れてこないので、実に暗い球です(人気のない最大の理由かも)。

せっかくなので解体して中を観察してみました。こういうコトはめったにできないものですから。

当たり前ですが、ゲッターが一瞬で白くなってしまいました。空気と空気中の水分で酸化物になるのです。この箱形のプレートは溶接されて固定されていますので、外すのが厄介ですが、ペンチで無理矢理切り開くと、ビーム形成電極に囲まれたスクリーン電極が見えました。カソードとピッチが見事にあっています。中の白い棒はヒーターで、ここから熱電子が出てきます。