JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

直熱パワー3極管 2A3

WE300Bに次ぐ、最も有名な直熱3極出力管である2A3でございます。

直熱管をいじるならばまずは2A3でしょう。初めての直熱管が2A3でした。藤本氏の回路を参考にEF86-12BH7A-2A3のシングルを作りましたがハムが退治できず、シャーシから作り直して、上の写真にあるように6SL7(SRPP)-2A3にしたところ具合が良くなり、アンプ製作に自身が付きました。

直熱管の特徴としてすぐに分かるのが、音の立ち上がりであります。シングルアンプだとその差が分かりやすいかと思います。深い負帰還を掛けずに仕上げるのが流行のようですが、なるほど、真空管らしい音が出て、新たな発見ができると思います。

シングルアンプを作るコツは、電源インピーダンスの低下とハム対策に尽きます。3段アンプになると超低域発振を必ず起こしますので、とことん電源インピーダンスを下げる必要があります。高圧大容量コンデンサを大量に消費するので、結局コストを下げられません。低コストで作りたいのならば素直にプッシュプルにした方がよいと思います。

2A3はロシアや中国などから現行品が出ていますので、入手は容易です。私はメーカーにそれほどこだわりはないので、現行品のソブテックと中国製の2A3を4本ずつ所有しているだけです。ソブテックの方が作りがしっかりしています。音にさほど違いがありませんでした。