JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

真空管式スーパーラジオの製作 その1

思い立ったらすぐに始めないと、いつまで経っても手を付けないような気がしたので、本日まとまった時間を使って、早速作ってみました。
シャーシはB5サイズの弁当箱シャーシにしました。全てGT管で構成するとシャーシスペースの制約で5球は無理のようです。整流を半導体式にして4球スーパーにすることにしました。定番の球を使って、つまり、周変段6SK7GT−中間周波増幅6SK7GT−検波・低周波増幅6SQ7GT−電力増幅2E26(A級シングル)の構成です。回路もごく普通の定番回路です。電力増幅段だけちょっと変わった2E26を使っています。VHF用の送信管ですが、A1級で使うなら電気特性が6V6に似ていて、音もなかなか良いです。これの直熱タイプの2E24はクイックヒーティングが可能で、緊急通信用の無線装置に使われていたらしいです。
下の写真は、シャーシ加工を済ませたところ。IFTの角穴を開けるのに少し苦労しました。普通ならば、ここでシャーシの塗装工程に進みますが、塗装するとヘンに高級感が出てしまいそうで、無垢のアルミのまま組み立てることにしました(苦笑)。いや、単なる手抜きです。

まずは、電源回路とヒーター配線を済ませ、同調回路から中間周波増幅段まで組み立てました。段ごとに調整しながら組み立てるとラクです。455kHzのキャリアをグリッドに注入して振幅が最大になるようにIFTを調整したり、トラッキング調整も最初に済ませます。こうすると、全部組み立てたあとですぐに一発で動作させることができると思います。たぶん。

検波・低周波増幅、電力増幅は後ほど。シャーシスペースが少しあるので、ラジケーターのSメーターを付ける予定です。

真空管を立てたときの様子。配線はまだ済ませていません。変調段と電力増幅の距離が近いので発振するかも知れません(苦笑)。
今回新たに買った部品は東栄の電源トランスとシャーシのみで、他は全て手持ちの部品で作りました(mT管のスーパーラジオを壊して組み立てていますから)。