JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

Palmを使い続けて約10年

Palmをご存じでしょうか。携帯電話がそれほど高機能化していなかった約10年前に、ビジネスマンの間に割とはやった携帯端末ツール(PDA)です。小型のパソコンというほど機能は充実していないのですが、最低限の機能で、それまでの電子手帳よりは小気味よく、胸からサっと出してサっとスケジュールを入力・確認する、といったスピーディな使い方ができて、当局は未だに使い続けています。


これまでに10台くらい買い換えています。新しい製品が出るとすぐに買い換えてしまいます(今新製品が出ないので買い換えられない)。使ってきた機種の歴史を辿ってみましょう。

  • WorkPad

初めて買ったのがライセンス先のIBM WorkPadです。会社の先輩がPalm IIIを使っていたのがきっかけです。オリジナルはPalm IIIXですが、IBM版は日本語フルサポートされていたので、こちらを買いました。当時ザウルスという電子手帳が普及していたのですが、Palmの方が入力が早くできるとのことで、迷わずPalmにしたようです。雰囲気というか臭いが草創期のマッキントッシュに似ていたのも選択の理由の一つです。

  • WorkPad c3

CPUがだいぶ高速化されたPalmで、操作がストレスフリーになっています。筐体の手触りも良く、かなり使い込みました。このころから、Palmフリーソフトが充実してきて、インストールしすぎでハングアップしたりメモリ欠乏で悩みました。

本家Palmの機械にも手を出します。このPalmはかなり長く使いました。

ソニーPalm OSのライセンスを取得し、独自路線を突き進みました。ソニーの洗練されたデザインと、無線LANやらBluetoothなどのワイヤレス、内蔵カメラ、ボイスレコーダなどを搭載し、ビジネスシーンで便利な機能が付きました。そのせいか、ちょっと筐体が大きかったり、重かったりしましたが、それでも気に入って使いました。

Palmらしくないキーボードが搭載されたPalmです。しかし、文字入力が劇的に早くなりずいぶんと快適になりました。Palmにはグラフティという独特の英数字の記入法があるのですが、慣れないとまどろっこしいところがあり、キーボードではそのような問題は解決されました。しかし、筐体が少し大きいです。Yシャツの胸ポケットには少し厳しかったかも。Palmを持っている左手の人差し指で操作する“ジョグダイヤル”もFBでした。

ソニーらしい洗練されたデザインで、液晶画面は大型カラーハイレゾ。内蔵カメラもあり、MP3プレイヤあり、今時の携帯電話のような機能が付いていました。電池の持ちも良く完成されたPalmでしたね。しかし、これを最後にソニーPalm機から撤退してしまいました。残念。

仕方ないので、本家Palmの新製品であるPalm T|Xを使っています。現在の使用機はこれです。日本語がサポートされていないので、日本語化ソフトをぶち込んでいるものの、ATOKが時々おかしな動作をします。もう3年以上使っているせいか、タッチパネルの精度が落ちてきて、グラフティの認識率がガタ落ちです。


どうやら最近新製品が出たらしいので、直接手を触れてみたいのですが、実物を売っている店が見当たりません(新製品のPalmスマートフォンなので日本で使ってもメリットはないかも)。もう少し様子見でしょうか。