JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

カーステ用電源の実験

先日入手してきた中古のカーステレオの電源を、バラックで組んで実験してみました。このカーステは割と大電流を消費し、特にCDやテープのローディング時には瞬間的に約4Aまで消費します。この時に電圧降下するとローディング動作が緩慢になり読み込みエラーになってしまいます。というわけで、定格5Aくらいの電源をシリーズレギュレータ回路で作ってみました。
電源トランスは何かのオマケで貰ったかなりボロボロのトランスで、2次巻線は18V×6Aまであり、12Vのタップを使いました。整流はショットキバリアスタック(90V×10A)を使ってブリッジを組みました。いつもなら、ツェナーで基準電圧を作るのですが、3端子レギュレータ78L12を使いました。つまり、3端子レギュの電流ブースターを作るわけです。さすがは3端子レギュだけあって、12Vカッチリと安定化します。
制御トランジスタには、汎用トランジスタとパワートランジスタダーリントン接続にしていたのですが、すぐにトランジスタがチンチンに過熱したり、電圧が落ちてしまうようで、hFEが足りなかったり定格オーバーでなかなかうまく行きません。結局、TO3サイズのダーリントントランジスタの2SB1558に落ち着きました。きちんと放熱計算していないのが問題のようで、もう少し放熱器のサイズを大きくしないと苦しいようです(1時間運転で+40℃くらい)し、ショットキダイオードもかなりの熱を出しています。大電流回路は設計と実装が面倒ですねぇ・・・・。素直にスイッチング電源にすればよいのだが。