JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

デジモードインターフェイス製作(最終形?)

RTTYなどのデジモードのインターフェイスはこれまでいくつも作ってきましたが、特に移動運用で使うときに(1)COMケーブルと入出力音声ケーブルがごちゃごちゃしてしまう、(2)それに伴いケーブルなどを忘れ物してしまう、(3)ノートPC内蔵のオーディオの品質(特にノイズ拾う)がイマイチ、などが問題でした。(3)についてはノートPCの品質が上がってきたので問題にならなくなってきたのですが、PCとインタフェース間のケーブルを最小限にしたい。そこで、USBオーディオとシリアル通信を同時に内蔵させたインタフェースを作ってみました。
そもそもコレを作ってみようと思ったのが、ジャンク箱にノートPCに取り付ける小型のUSBオーディオとケーブル一体型のUSBシリアル変換ケーブルがあったので、それを組み合わせてみようと思ったのでした。さらに3ポートの小さいUSBハブをも内蔵すれば、外に出すUSBケーブルが一本で済むので、上記目的が果たせるわけです。
USBオーディオは、SoundBlaster X-Fi Go Pro r2を使いました。ヘッドホンをつなげて普通に音楽を聞いた限りでは、普段使ってるSoundBlaster Digital Music Premium HD r2と比べれば、ドンシャリな音質なのですが、変なノイズは認められないのでヨシとしました。なんといってもX-Fi Goは小さいので内蔵するのにはFBです。
USBシリアル変換は秋月で売ってるFTDIのUSBコネクタにシリアル変換のICが内蔵されているのを使いました。PTT(SEND)とFSKをそれぞれRTSとTXDに割り当てました。
インターフェイス本体は一般的にアナログ入出力信号を600Ωのトランスでグランド含めて分離し、PTTとFSKもフォトトランジスタを使って分離しています。
USBハブはエレコムの3ポートのを使いました。本体の底面にエポキシ接着剤で固定しました。


結構強引ですね^^;、ハブからのノイズもなく割りと快調に使えています。
リグへつなぐケーブルのコネクタはDIN 8pinにし、ピン配置はICOMタイプにしています。最近のアイコムのリグのACC1はDIN 13pinですが、OPC-599という13pinを8pinに変換するケーブルを使うと便利に接続できます(DIN 13pinは工作しにくいので)。
FTDIのシリアル変換の論理がなぜか負論理なので、FT_ProgというICのEEPROMを書き換えるツールで、RTSとTXDの論理を逆転させせました。MMTTYなどで使うEXTFSKでソフト的に論理逆転させることもできますが、ハード的にやっておいたほうが無難だと思います(MMTTYが立ち上がる前にインターフェイスをつなぐと送信状態になってしまうので)。

Windows10で運用してみたところドライバイントールも動作も特に問題もなくFBに運用できました。過去に何個も作ってきたけどこれが最終形になるのかなと思っています。4,000円くらいでできるので皆さんも是非。