miniVNA入手
UHF帯まで使えるアンテナアナライザーが以前から欲しかったので通販で買ってみることにしました。いろいろ調べるとUSBケーブルで制御するminiVNAが良さそう。miniVNAはアンテナアナライザーというよりは名前の通りベクトルネットワークアナライザです。周波数特性解析する機器はいろいろありますが、VNAはスペアナとは違い電力と位相を同時に測定できます。測定原理がVNAと違うインピーダンスアナライザーや周波数応答解析器(FRA)も同様のことができますが、VNAは方向性結合器が内蔵されているので、SWR等を測定する場合に都合が良いです。
miniVNAにはいつかのバージョンがあり、UHFまで測定したかったので、1MHzから3GHzまで測定できるminiVNA Tinyを選びました。注文するとドイツから約一週間でどときました(通関にだいぶ時間がかかったようです)。キャリブレーションキット合わせても思ったより安く関税と送料含めて約56,000円でした。
驚くほど小さいです^^; 昔仕事でHP8720AというVNAを使っていたのですが、とにかくでかくて扱うのが大変でした。USBでPCやタブレットに接続して制御するタイプはオシロスコープやスペアナでも多くなってきましたね。このくらい小型だと移動先で測定するのに億劫にならずFBでしょう。ちなみにUSBバスパワーで動作し外部電源・内蔵電源不要です。
早速自宅ベランダのX5000(144/430/1200MHz GPアンテナ)の430MHz帯のSWRとインピーダンスを測定してみました。
非常に手軽に測定できFBです。Androideタブレットでも動作を確認しましたが、残念ながらアプリの動作が非常に不安定でした^^;(Nexus9では)
フィルター伝達特性の測定をやってみました。SMAコネクタを基板に取り付けて、
例として水晶振動子のインピーダンスと位相を測定してみると、
miniVNAでは測定時間がだいぶかかってしまいますが、まずまずのチャートがでてきました。ダイナミックレンジが70dBもあるので、フィルター特性の測定にはFBですね。ちなみにTG付きスペアナで同じことをやらせると、
となりました。もちろんスペアナやインピーダンスアナライザだとあっという間に測定完了です。
いろいろ活躍しそうです。