JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

アンテナアナライザー FG-01使ってみました

移動先でアンテナを建てて調整しその動作を確かめたり、アンテナ工作をする際にあると便利なのがアンテナアナライザーです。各社様々なタイプのものがありますが、当局はコメットのAA-170を持っておりました。2針メーター式のアナログ発振タイプで、周波数をマニュアルで連続的に変化させて針の動きから、アンテナの共振点を見つけたりSWRの確認することができるというごく基本的な使い方ができるものです。

しかし、このアナライザー、サイズが大きいので、リュックひとつのお手軽移動運用とかには向きません。また、電源スイッチがオルタナティブの押しボタンのせいか、カバンの中で勝手に押した状態になってしまい、内蔵電池を不意に空にするというトラブルを多発しています(汗)。


ふと、YouKitsのWebを見ていると、FG-01という手のひらサイズのアンテナアナライザーが気になりました。小さい上にカラーLCD上にインピーダンスのグラフも書けるという優れもの、しかも安い。つい注文してしまいました。送料$29、合計$278で約一週間で届きました(送り元は中国)。

このアナライザー、内蔵用電池ボックスが付いていますが、単三形3V用のリチウム電池用のボックスでした。そのような電池は持っていません・・・動作電圧が12VなのでDCコネクタから外部供給するしかありません。せっかく手のひらサイズなのに全く残念です。仕方ないので、単三☓8本のボックスをつないで使ってみることにしました。


ちょうどタイミング良く(汗)、移動運用で使っている逆Vギボシダイポールアンテナが壊れたので、2sqのVFFコードもちょうど大量に手に入ったので、これでアンテナを作りました。季節柄7と10MHzの2バンドで十分でしょう。本日会社が休みだったので暖かくなったお昼から近くの相模川の河川敷(神奈川県海老名市 JCC#1116)に行ってアンテナの調整と移動運用をやってみました。給電点高約5m、エレメントの端1mとやや低いのですが、お手軽スタイルではこんなものでしょう(^^;


まずは10MHzの調整。これはほとんど調整しないで済みました(2cmくらい詰めて10120kHzに同調)。SWRが1.8なのは、Vの角度が広すぎるのと近くの鉄製の柵と干渉している感じです。ギボシスタイルではV角度はあまりいじれないので、給電点高を上下させてSWR1.6までに下げました。
ギボシをつないで7MHzの調整。末端のエレメントを伸ばしたり縮めたりして7010kHzあたりに合わせ込みました(CWしかやらないので)。10MHz同様、SWRが1.6以下になりませんが、Vの角度が広すぎるのと、エレメント端の高さが足りないからでしょうね・・・・。

ちなみに7MHzのギボシつなぎにしておいて、3倍高調波の21MHzの同調状態をチェックしてみました。なんかへんなところでSWRが落ちているようです。これも設置状態が悪いからでしょうね・・・


とまぁこんな具合にグラフが表示され、どこに共振点があるのか一目瞭然なのがFBですね。操作性もまず問題なくほぼ直感的に操作できます。アナライザーはめったに使う機械じゃないので易操作性が優れてないとと困りますね。


一つ問題。合計5分くらいの通電だったはずなのですが、電池電圧がみるみると低下していくのに気が付きました。約11Vだったのが9.9Vまで低下してしまいます。しかも単三電池がほんのり暖かい・・・・かなりの大食いのようです。後で自宅で測定してみると、消費電流は1〜30MHzで約330mA、50MHz付近では350mAでした。100円ショップで6本100円で買ってきた安物のマンガン電池では厳しいかと思います。また、出力信号は15dBm(約32mW)でした。一方、コメットのAA-170は-0.7dBm(約0.8mW)です。ある程度出力が高いほうが計測インピーダンスが安定するのですが、ずいぶんと違うもので驚きました。


アンテナを無事調整し7MHzと10MHzにQRV、平日の昼間にしてはソコソコ呼ばれて15時には撤収。約90QSO(7MHz AJD, DX 3QSO)の水揚げになりました。10MHzはスキップ気味でしたが、ノイズが少なく年中良いバンドですね。MNI TKS QSO!!