JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

中華スペアナDSA815導入

高周波領域の電子工作やリグの修理等にスペクトラムアナライザは不可欠な測定器で、マニアの間では最低一台お持ちのようです。数年前に中古で(例によってヤフオクアンリツのMS2601A3を入手しました。運悪く故障品を掴んでしまい、これを直すのにだいぶ苦労しました。動作するまでに入手金額以上の修理費がかかってしまいました。割りと気に入っているし特に不満はないのですが、また故障させてしまうと完治させるのが相当困難でもう一台(TG付き)持っておきたいなぁと思っていました。しかし中古品でも動作保証品を入手するとなると結構な金額になります。
約2年前からRIGOLからDSA815という廉価スペアナが出ており、気になっていました。新品で入手するとなるとこのスペアナしか選択肢がなく、TGを付けても約20万円ということもあり、思い切って購入することにしました。リーダーの3年保証がついて安心です。

さて使い勝手ですが、アンリツのに比べると圧倒的に軽くて薄い(笑)。更に画面サイズが約倍でカラーで見やすいです(笑)。性能の方は値段相応のようですが(お仕事で周波数応答解析器、インピーダンスアナライザやネットアナなどを使っているので若干物足りない^^;)、普通に使う分にはそれほど差異がないと思います。RBWが下限100Hzで、AM波の変調度を調べるときにはちょっと物足りないかもしれません。
機能はアンリツよりも豊富でマーカーが4つ使えたり、VSWR測定や占有帯幅などの測定モードもついています。画面のハードコピーもUSBメモリから簡単にできます。

アンリツとの比較を示すと、やはりDSA815はそれ自体の位相雑音が大きく、SSGからの信号を同じ条件で見るとこのように裾を引いちゃっています。5MHz(上段)だとあまり目立ちませんが、100MHz(下段)だとちょっと目立ちます。この辺が値段相応なのでしょうね。


適当に作った水晶振動子で作ったバターワースフィルタを内蔵のトラジェネで測定してみました。インピーダンスマッチングが不十分なので非対称ですが通過帯域はほぼ設計通り。簡単に測定できちゃいますね。

他にもパワースキャンも可能でアンプの特性を調べるのにも活躍しそうです。