JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

広島WASコンテスト参加

管外同士でもQSO有効で割と人気があるとのことで、この土日は広島WASコンテストに参加してみました。このコンテストの特徴その1、バンド別に運用時間帯が分割されてます。初日の夜は1.9/3.5MHz、二日目の午前は7MHz以外、午後は7MHzといったように別れています。その2、なにより特徴的なのは交換NRがGLであることです。従って関東近辺はPM95一色となり、いつもとはちょっと違ったマルチになると思います。その3、各モードQSO有効でRTTYもある。さらに、管内は5点、管外は1点なので、管内を見つけたら何が何でもQSOするべし、などなど運用法に工夫が必要そうです。

初日の夜は友人と呑みに歩いていたので、22時頃に帰宅してから、ネットのお知り合いを呼ぶ程度にしました。苦手な1.9MHzでは、狭いベランダに5mの釣竿2本を振り出して、コの字型に展開してCG-3000でなんとか同調。それでもSWRが高いのでIC-7300の内臓ATUも入れてやっと送信できるという程度。すぐにお目当ての局を見つけて呼びました。20Wくらいしか出てなかったのですが、すぐに拾ってくれて、無事迎撃完了。ノイズが酷すぎるのでRunningはやめました。この状態で3.5MHzに出てみるとグランドが共振しているっぽく、同調不能。ワイヤを少し短くしてL字型にしてみると上手くいったので(それでも内臓ATUをかまさないとNG)、50W程で同じくネットのお知り合いを呼びました。各モードのQSOが有効なので、SSBとCWの両方を迎撃完了。そのうち近隣ノイズが少しやんできたので、IC-7300のスコープでノイズが少ないところを選んで少しだけCWでCQ Runningしてみました。

同市内のローカル局がQRVしていましたが、500Hzまで近接してもとくにカブリなど影響もなく(フィルタ500Hz設定)、なかなかFBに運用できました。特に呼ばれているかどうか不安になる弱い信号では、ウォーターフォールを見ると明確に分かるので便利でした(QSBの周期を把握したり、?を自信持って打てるとか(汗))。3.5MHzで時間いっぱいまでRunningとS/Pを繰り返して、約50QSOとなかなか楽しめました。

二日目は7MHz部門に出てみました。エントリー部門はマルチバンドではなく7MHzにするつもりなので、7MHzだけ近くの公園に移動して参加しました(ホームとGLが同じなので"/1"をつけないで参加)。土曜日と日曜日の朝に7MHzの移動局などを追っかけていた印象では、近距離condxが思わしくなく、特に0エリアは激ヨワ。なので大票田の近距離局に対応するために、NVIS化(放射方向を鉛直に)してみました。といってもいつもより逆Vの地上高を若干低くして、地上高約1mに反射器っぽいワイヤーを付けただけです。すると普段よりも共振周波数が低くなったのと、共振時の放射抵抗が少し低くなったので、エレメント長と頂点角度を微調整しました。miniVNAで測定した調整前のデータはこちら。30Ωくらいになってしまってます。

13時少し前に7013kHzあたりでCQ出して、そのままコンテストに突入しました。すぐに呼ばれ始めましたが、思ったよりもレートが上がらない印象で、それでも最初の1時間で約80Q/hとまぁまぁでした。すぐに暇になったのでSSBへQSYすると、アワードサービス移動局ばかりで、TEST局がなかなか見つかりません。レートが一気に低下。なんとか空き周波数を見つけてRunしましたが、訴求力不足なのかあまり呼ばれず無念。
次にRTTYへQSYしたところ、狭いバンドながらCQ TESTがたくさん並んでいました。FT-857の(AFSK)LSBモードでは近接QRMがひどくAGCがかかってしまいなかなか辛いところ。S/Pでログを少し積んでから、CWのQRMを受けながらデジのローエッジ付近でCQ Runningすると結構呼ばれました。しかし、PSKerらしき御仁から強烈な妨害を受けてしまい(怒)、あえなく退散。S/PとハイエッジでのRunningを少しだけやってRTTYを終わりとしました。
その後、CWでS/PとRunを繰り返しているうちに、あっという間にラスト1時間になってしまいました。SSBへ行ってみるとTEST局が増えている模様であるが、ラグチューしながらコンテスト参加している局が多くペースががた落ち、さらに空き周波数が見つからずRunningできず、CWへ戻ってTEST終了となりました。

最終的にQSO数は、

1.9MHz    1QSO
3.5MHz   54QSO
7MHz    187QSO


となりました。SSBとCWを上手くバランスとらないと難しいようです。とくに50WではSSBでのRunningが難しく、総合運用力が試される難しいコンテストという印象。やっぱりCWはラクですね。condxは開始直後はイマイチでしたが、夕方になるとよくなってきた印象です。逆VをNVISにしてみた効果は良く分かりませんでした(汗)。スコアはともかく、シングルバンドでも暇することなく楽しめたのでFBでした。

コンテスト終了後、21MHz SSBにDL1YM松永さんが出ておられるという情報をTwitterで得て、7MHzの設備で聞いてみるとピーク59で聞こえ、SSBでは未交信だったので、そのまま50Wで呼んでみるとQSOできました。向こうにもピークで56くらいということなので、DX condxが上がってきたようですね。来月のT8移動が楽しみです。

各局QSOありがとうございました。次はALL JA0 3.5/7MHzでしょうか。こちらも管外同士で有効なコンテストです。