JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

完全対称回路の試作研究

元大学教授が良く採用している“完全対称回路”で遊んでみました。JFET差動→BJT差動→準コンプリ(上下ともNPN)という真空管のOTL回路にも似た回路です。なぜこの回路が優れているのかイマイチよくわかりませんが、ともかく音を聞いてみたいのと、某ショップから2N3055を大量に仕入れてしまい、使い道に困っているためです(このコンプリのMJ2955はたくさん持っていない)。
手持ちの2SK170差動+2SA993差動で組んでみました。一応ペア選別しました。オリジナルは各段をBJTでカスコード・ブートストラップにしていますが、ベースバイアス回路が面倒なので省略です。2段目B-C間に位相補正もやっています。終段は2N3055で、ベースに100Ωを入れてパラ対策しました。SIMetrixでシミュレーションしてみるとなかなかの特性のようですが。


アイドリング電流50mAの場合は安定しますが(下図)、

100mAにするとこの通り発振しました(下図)。やっぱりこの回路は発振しやすい。パラ止めにいろいろやってみるが止まらない。エミッタ抵抗の値をいろいろ変えてみても同様。ちょっといじるとすぐにおかしくなる・・・・。