JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

HF〜VHF広帯域パワーアンプ 励振段

先日の高周波PAに引き続き、励振段を実装しました。PA部のFETのゲート電極を励振するには20dBくらいの利得が欲しいものです。しかし今回の目的では、パワーよりは広帯域を狙いたいので、JFETのGG(ゲート接地)にしました。ゲート(またはベース)接地アンプは利得は低いが高域でも安定なので高周波アンプによく使われる回路です。2SK125のGGをパラにすると、出力インピーダンスが450Ωになるらしいので、9:1の伝送線路トランスで50Ωにインピーダンス変換して、PA部へつなぎました。7〜50MHzで20dBの利得が得られました。本来ならばカットアンドトライで調整するのですが、とりあえず作りっぱなしで動かしてみることにしました。

結果は、50MHzの入力113dBμで、約5Wのパワーが出ました(Vcc=30V, RL=50Ω)。HF帯ではもう少しパワーが出ますが、50MHzでも一応、実用レベルにあるような感じです。石を変えたり、インピーダンス変換部をいじったり、ゲートバイアスを最適化すれば、もう少しパワーが出そうですが、平日は本業が忙しく、続きは週末。

やはり高周波は面白いなぁ。早く変調段とか受信部も作ってみたいです。