JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

アンプ用安定化電源の製作

電源はこれまで何台も作っていますが、DCアンプをやり始めてからはディスクリートでレギュレーター式の安定化電源を別筐体にて作っています。今回は余っていた東栄の30V 2Aの電源トランスを活かすかたちで、±〜22Vの正負安定化電源を作りました。PCの横で普段鳴らしている8WクラスのDCアンプ用に使う予定です。

回路はごく普通のトランジスタ可変型シリーズレギュレーターで、2Aの保護回路を設けています。2SK30で作った定電流回路で制御トランジスタのベース電流を駆動しています。これは低雑音なのがウリですが、単に部品点数が少なく低コストできるためです。制御トランジスタには2SB883/2SD1193という三洋のダーリントントランジスタをコンプリで使っています。このサイズのトランジスタにしては比較的安く売っていました。60V 15A Pc=70W TO-3Pのごく普通の電源用のパワトラです。DC電圧18Vで取り出す予定なので結構熱が出ると思われます。放熱器にしっかりと取り付けました。
リップル除去のケミコンはジャンク屋で300円で買ってきた50V 8200μF×2です。正負両電源用のケミコンなので本機にはうってつけのケミコンでした。一応、250V 0.1μFのフィルムコンでパラっています。ブリッジは100V 10Aくらいのジャンク部品です。


電源は素人がヘタに作ると結構危険です。過電流が原因で部品が過熱され、火事の原因になることもあります。電源トランスの1次側にヒューズ、過電流でトランジスタをシャットダウンする保護回路、アンプ側にもヒューズ、と3段階のフェールセーフで一応安全対策を講じています。