JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

電子工作に関する書籍 その2

  • ランド方式でつくる手作りトランシーバ入門/CQ出版社刊


CQ誌で連載されていた記事をまとめた本です。ランド方式というのは、ユニバーサル基板やプリント基板の上に部品を実装するのではなく、全面銅箔の生基板の上に5mm角くらいの小さい生基板=ランド(島)を載せてその上に部品を空中配線していくというやり方で、見た目が綺麗でなく振動に弱そうで、ICを多用したりする複雑な回路は作れないけど、CW専用のQRP機ならばこの程度でもOK、というのが本書のコンセプトです。とは言え、複雑なリグの製作記事もあり、TA7358というFM F/EのICを多用してシンプルに作られている50MHzのSSB/CWリグは圧巻です。こういう記事を見ると楽しくて(実験したくて)仕方がありません。

単に『定本』と言うとこの本を指すくらい有名な本で、『続』を含めて座右の書にしている方も多いかと思います。オームの法則さえ知っていればトランジスタ回路は設計可能というのが、よく理解できました。高周波回路が少ないのが残念。FETの10Wクラスのオーディオアンプを作りました。良い音が出て感激した記憶があります。



真空管の規格(データシート)が掲載されているマニュアルがこの3冊で、RCAの受信/送信管マニュアル、General Electricの規格書があれば全ての真空管の知識が揃います(日本固有の球は書いていない)。個別の球のデータシートはネットでダウンロードできるのですが、応用回路もいくつか載っていたり、真空管の取り扱いかたや基礎回路に関する解説もありますので、球好きの諸氏には必携の書です。

  • 金田アンプの本いろいろ


金田アンプというクラフトオーディオの業界では有名なDCアンプ(というか金田氏という方)があります。無線と実験という雑誌に氏が設計したアンプが発表されているのですが、それら記事をまとめた別冊がこれらの本です。いわゆる本物の金田アンプは一度も作ったことがないのですが、回路の方に興味があり、このような本を買って研究しています。
アンプそのものではないのですが、氏が設計されたD/Aコンバータには興味があり、マネして作ってみようかと思います。

  • 黒田アンプの本いろいろ


上記金田アンプとは対極的な位置を占める(と勝手に思っている)のが黒田アンプでしょうか。あぁ、いかにも音響機器技術者っぽい設計だ、と思わせるので、読んでいて勉強になるのですが、結構難しいです。しかし、上記金田アンプの本を読むよりも先に黒田アンプの本を読んで下さい(苦笑)。氏が設計した上下対称コンプリ差動のプリメインアンプをまねして作りました。毎日聴いております。なお、これら本は滅多に売っていません。ラッキーにも秋葉原の某書店で偶然見つけた入手しました。