JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

トランシーバー用 安定化電源の製作 その1

当局の実家(8エリア)には年に1回くらいしか帰らないのですが、実家でも無線運用をやりたいのでIC-208D(144/430MHzのFMモービル機)を置いてきました。しかし、安定化電源までは用意できていません。出力15Wくらいで運用するので、電流容量は10Aでも十分。これなら自分で作ってしまおうというわけで工作を始めています。
安定化電源は安全性が重要ですから、過電流保護やら短絡監視やらが面倒。しかし、専用の電源制御ICを使ってしまえばそれほど複雑になりません。定番のLM723を使うことにしました。秋月電子のキットの回路をそのままパクリって、とりあえず13.5V 8Aで設計しております。
肝心の電源トランスですが、2次巻線12V 10Aのを用意しました。コレよりも一クラス上の容量になると重量が約2倍になるので大変なことになります。やはりアマチュアが気軽に作れる電源としては、10Aくらいが上限だと思われます。整流器はジャンク屋でみつけた250V×25Aのを使います。かなり熱くなるのでしっかりと放熱器に取り付けなければなりません。平滑コンデンサは、ジャンク屋で見つけた63V×4700uFを3〜4パラにして使います。
制御トランジスタには、2N3055や2SC5200あたりが定番ですが、大容量の場合にはドライブ回路が面倒なのでバイポーラはやめにして、FETにしました。スイッチング電源用のパワーMOS FETならば、TO220サイズで数十Aのものがザラで、入手が容易、小型、安価、回路も簡単、タフで壊れにくい、と良いことずくめです。とりあえず、パーツボックスに眠っていたBUZ11AというIR社のVdds=50V, Id=33Aの石を使うことにしました。一応4パラにして使う予定です。

基板はいつものようにユニバーサル基板で組み上げたのですが、電源ラインには数Aの大電流が流れるので、0.2mmの銅箔をパタンにしています。これなら安心ですね。

先ほど試験動作を済ませました(普通に動きました)。あと、ケースの加工、放熱器の取り付けなどの作業が残っています。これが結構大変なんですが、楽しみでもあります。