JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

そろそろ受信回路の実験 その2

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前回はバラモジICやAGCアンプICをペタペタと張り合わせて中波AMラジオを作ってみたわけですが、検波回路がただのダイオード包絡線検波と言うのでは些か詰まらないので、455kHzのBFOを作ってIFと混合するプロダクト検波にしてみました。SSB受信機でAM放送を復調できるのはご存知と思います。
下の画像の一番下の基板に、DBMのTA7320Pを仕込んで検波回路としています。BFOは真ん中の基板の右側にセラミック発振子で作りました。バッファの後に455kHzのセラフィルを通せば、スプリアスはばっさりと取れてしまうので同調回路よりもはるかに便利です。
これも一発で動作OKでした。BFOの周波数を微調整してAM波をゼロイン(というのも何か変ですが)すると割ときれいな音で復調できました。しかし、ちょっとでもBFO周波数やIFレベル、AGCレベルなどがずれるとボッボッボという超低周波発振のようなものに苦しめられました。やはり位相までロックできていないためなのか?それともデカップルが甘いせいでしょうか。ゲインが高すぎるためでしょうか。いろいろいじってみるも根本的には解決できませんでした。
SSBでの運用でもよく経験するのですが、ちょっとでも(おそらく数Hz)BFOがずれているとトーンが狂うので音楽などはまったく聴けたものじゃないですね。人間の音程感覚はかなり鋭敏と言えましょう。先日は、このプロダクト検波式AMラジオで「渋マガZ」をずっと聞いておりました(この番組、本来は若者向けなのですが、相当年配の方も聴いていると思われます(笑))。結構面白いので、暇なときはよく聴いています(汗)。
画像の一番下の基板には、復調後の低周波信号を増幅するプリアンプ(TA7325)とパワーアンプ(TA7368)も実装しました。このままケーシングしてみようかと思います。まったく妙なものを作りました(苦笑)。どうせNHK第一しか聴かないのでヨシとしましょう。