JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

電鍵のご紹介(その4)

GHD GT505LA


移動用の縦ぶれを探していたらコレにたどり着きました。現在は廃盤ですがデッドストックを特別に譲って頂きました。
上の画像の通りレバーが下方に曲がっているアメリカンタイプです。接点の部分が木製の小さい土台の上にあるため、タッチが柔らかく、さらにレバーがやや弾力的なので「モチモチ」とした打鍵感覚です。ブレーク接点にも剛性が少し足りないためかあまりキレ・ドライさは感じられません。ですが、しっかりとした当たりなので正確なキーイングが可能です。

以前、移動運用で1時間以上GT505LAを叩いて599BKのパイルを捌いたことがありますが、疲れることなく快適に運用できました。縦ぶれはキーイング速度をすぐに相手に合わせることができるので便利です。

透明のダストカバーが付いている状態で打鍵すると「カコカコ」と箱が共鳴しているような打鍵音で、その共鳴がレバーに伝わってくるのですが、カバーを外すと打鍵音も静かになり、こちらの方が快適に打てます。

ベースが軽く左手を添えて動かないようにしないとやや不安なのが欠点でしょうか。移動用電鍵なので仕方ありません。ベースの裏に厚さ5mmほどのゴムシートが貼り付けられているのですが、衝撃を和らげる効果はありますが滑り止めの機能はほとんどありません。

移動運用ではパドルで高速キーイングも軽快で楽しいですが、たまにはゆったりと縦ぶれランニングも良いものです。



HIMOUND HK-808


移動運用先で知り合いの局からお借りして初めて触れたときに非常に打ちやすく、すぐに欲しくなったのでヤフオクで約7,000円で入手したものです。かなり良い程度のものを入手することができました。

HIMOUND現行品の中ではもっとも大型で一番有名な電鍵ではないでしょうか。かつては「防衛庁指定名称NKY-4型(改)」という型番だったとのことでプロ用の電鍵です。

HIMOUNDと特徴はHK-702と同様で硬くて細い金属が硬い平面にぶつかるという、シャキシャキとしたドライな打鍵感覚。レバーが戻るときに当たるブレーク接点も細くて硬い金属がぶつかる、シャキっとした感覚なので非常に打ちやすいです。「カツカツ」という打鍵音も軽快で、レバーに響く感覚は皆無です。重量のあるベースのためなんでしょうか。さすがはプロ用電鍵です。