JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

再度ALC付きプリアンプIC

これまでALCプリアンプICをいくつか紹介してきましたが、再びいじっています。以前、TA2011Sを使ったマイクアンプを紹介しました。TA2011Sはマイクアンプ用に設計されているために、外付け部品が非常に少なくて済むのですが、ゲインやALCレベルを設定することが出来ません。そこで、ALC端子のみ付いた(つまり、検波回路は外付け)プリアンプICを使ってマイクアンプを設計することにしました。

用いたICは三洋のLA3220。2ch内蔵でテープレコーダー用に設計されたALCプリアンプのようです。電圧ゲインとALCレベルを可変したいので半固定抵抗で設定しています。ダイナミックマイクでも使えるようにするために、40〜50dBくらいのゲインに設定しています。ALCゲルマニウムダイオードで倍電圧整流してDCレベルに検波して、そのままALC端子に入れています。ここのレベルを可変抵抗で分圧してALCの程度を調整できます。回路図は小さくて見にくいですが下図の通りです。

ゲイン52dB(400倍)に固定したときの、入力/出力特性の実測結果です。電源電圧13Vで動作。

このように、圧縮がかかる入力電圧の範囲が比較的狭くなってしまいました(0.002〜0.01Vrms)。Vin=0.04Vで出力がクリップしはじめます。ALCの感度を高めるにはALC INに入れる前にアンプをもう一段付ける必要がありそうです。また、検波ダイオードショットキーに変えても若干変化すると思われます。