JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

古い表示デバイス

当局が勤めるコマーシャルは古くから創業している割と歴史のある会社なので、実験室の倉庫や備品室には真空管時代と思われる古い電子機器が数多く眠っています。例によって年末になると倉庫整理をやるのですが、減価償却がほとんどゼロになり、かつ、もう動かないものは少しずつ捨てることにしております。しかし、会社のOA機器廃棄コンテナに格納されるのはもっぱら「外見」だけで「中身」は分解され当局のパーツボックスの中に格納されます(笑)。
とはいえ、使えそうな部品はごく少ないです。電源系の部品はわりと転用が利きます。電源トランス、パワートランジスタ、ブロック電解コンデンサ、ACノイズフィルタ、ヒューズボックスの類です。ラジケーターやスイッチ類も使えそうなものが多いです。他の細かい部品はほとんど捨ててしまいますが、1970年代の測定器の表示機はなかなかカッコイイので、転用を考えて表示機の部分だけ基板を切り取ってしまいました。

HP製のGPIB制御式のDMMを分解して7セグメントLED表示機の基板だけをもぎ取って、ユニバーサル基板に乗せ変えたところ。今の形とはずいぶん違いますね。結構かっこいいです。当たり前ですがダイナミック表示用です。試験的にスタティックで表示させたところ、猛烈に発熱してしまいました(苦笑)。右から2桁目が暗いのは、おそらく熱ダレしてしまったため。

おそらく1970年代のパナソニックの周波数カウンタからもぎ取ってきたニキシー管です。今でもニキシー管は人気があり割と高価です。ネオン管と同じ原理の冷陰極管で動いていますので150Vくらいの電圧をかけると電圧駆動で表示されます。数字の輪郭が少しぼやけていて、味があります(「8017」に意味はありません)。