JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

AMラジオの中間周波数をいじる

タイトルだけではとても謎なんですが、中波AMラジオにて、選択度を自由に変えたいとなると、その手法は、(1)通過帯域の異なる455kHzセラミックフィルタを用意する、(2)オペアンプなどでアクティブフィルタを用意する、(3)ハイフレIFにして水晶フィルタを用意する、などがあると思います。(1)は手持ちにセラフィルがありませんので却下。(2)はやってみたい回路なんですが、ずいぶん複雑になりそうなので、(3)の高級受信機風にハイフレ(といってもたいした高くもない。単に455kHzよりも高いという意味)IFのAMラジオを設計してみました。更に、ジャンクで仕入れた時計用の4.19MHzの水晶を活用したいという理由もあります。Hi。
最初はLA1600を使って組んでみたのですが、IFが高いとIFアンプの利得が予想以上に落ちてしまったので、各段を個別に作ってみました。
RF増幅段はJ310のソース接地1段(チョーク負荷)、ミクサは安さと入手性FBなTA7358APG、フィルタは4.19MHzを3段。通過帯域を6kHzに設計すると負荷容量が7pFと計算される。f特は測定していないが、おそらくリプルだらけ(苦笑)。IFアンプはMC1350一個。AFアンプは定番TA7368AP。おそらく利得不足に陥ると思われますが、IFアンプを2段にするか前後にFETで20〜40dB増幅するつもりでとりあえずザックリと組んでみました。局発はとりあえず実験段階なのでSSG(苦笑)。ダブルコンバージョンではなく4.19MHzのIFからショットキダイオードで検波しています。
フロントエンドにプリセレクタがないのでどんな周波数でも受信することができるわけですが、中波では地元局くらいしか受からない。復調音が妙に変。別に歪んでいるわけではないので、やはりフィルターの特性がモロに出ていると思われます。負荷容量を8や9pFにすると音が普通になりました(しかし帯域が狭くなるので音がこもる)。なるほど面白いです。しかし、短波帯も大陸からの強い局しか受からない。AGCをオフにして最大利得にしても、やはり感度不足。基板にスペースが余っているのでアンプを追加してゲイン不足を解消するとします(苦笑)。NHK第一を聞く分にはまったく問題のないラジオなんですけど・・・・