JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

電鍵のご紹介(その2)

今度は縦ぶれ(ストレート)電鍵です。電信の原点とも言うべき縦ぶれ電鍵が大好きです。移動局やDXを素早くコールするときは横振れ(パドル)の方が楽ですが、ゆったりとQSOするときにはやはり縦ぶれが一番です。スイッチのON/OFFしかできない、しかしたったそれだけで、遠くの局と意思疎通ができるというのは、何かロマンを感じるものです(汗)。

打つのが難しい、と思われる方が多いようですが、コツをつかめばすぐに習得できると思います。まずは姿勢。背筋を伸ばして脇をしめて肘を直角。肘よりもやや低い位置で電鍵を操作すると楽に打てると思います。

「シャックの飾りに買ったはいいけど、やっぱり使わないから処分しよう」という方が多いのか、縦ぶれ電鍵は程度の良いものが相当数オークションで見かけます。そして安いのです。つい手を出してしまいます(汗)。


HIMOUND HK-702

開局してまもなくオークションで入手しました。これでQSOするというよりはチューニングのときに使うのが主な目的。もしくはシャックの飾りにでもしようかと思って安く入手したものです(汗)。
後に紹介するHK-808も同様ですが、現行のHIMOUND製縦ぶれ電鍵は、シャキシャキと軽快な打鍵感で、硬くて先の細い針が硬い平らなものにぶつかるような感覚で、反動は強くなく弱くもない。打鍵音はカチンカチンと高音がシャックに響き渡ります。割と好みの電鍵でよく使っています。

樹脂製のダストカバーが打鍵音を反響しているらしく、カバーを外すと打鍵感覚とカタカタと音が変わります(こちらのほうが好みです)。
接点間隔・バネ圧の調整はネジを回すだけで固定する機構がなく、バネ圧の調整がやりにくいです。バネはかなり緩めにしています。

中古品なので文句は言えませんが、棹を横に動かすとガタが出ます。符号を売っているとガタがだんだん大きくなったりして・・・軸受のネジを閉めると少し良くなるのですが、すぐにガタが出てしまします。こんなものかと諦めています。



GHD GT706KIT

製品名にあるように組み立てキット品です。GHDの縦ぶれ電鍵の中では最も安い部類に入るのではないでしょうか。その値段に似合わず非常に良い電鍵です。去年のハムフェアの際に買ってしまいました。
軸受は大型のオイルレスベアリングで安心感があり、上記のHIMOUNDのような横方向のガタが一切ありません。打鍵感覚はかなり固めで、ゴツンゴツンとリジッド感があります。硬くて平たいモノ同士がガチンとぶつかるような感覚

このゴツンゴツンという硬めの感覚はあまり好きではありません。下の図にあるように、接点を固定するネジをちょっとだけ緩める(緩めすぎると接触不良を起こすので注意。バネワッシャーの圧で固定されるくらいの緩さに保つ)と、打鍵衝撃が吸収されて、柔らかい感覚になります。非常に打ちやすくなりました。移動運用の際にはこれでやることが多いです。

材質のせいかノブが滑りやすく、ついノブを強く握ってしまって疲れてしまいます。これを防ぐためにノブに薄いシリコーンシートを巻きつけてすべり対策を施しております。見た目が格好悪いのでよく使う電鍵だけ。軽い握力で済みますので、長時間の打鍵でも疲れませんよ。是非試してみてください。