JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

各種10mグラスポール

グラスポール(釣り竿)をアンテナの部材として利用して移動運用を楽しんでいます。長さ5mのグラスポールならば釣具屋さんで売られていますが、10m級となるとアマチュア無線の道具として各アンテナやパーツメーカーで販売されています。5mのグラスポールではポールにエレメントを這わせて垂直に立てる釣り竿ANTくらいしか使い道がないのですが、10mのポールならば逆L字やダイポールアンテナ用のポールにも使えるのでアンテナシステムのバリエーションが増えます。
現在、おそらく入手しやそうな4種の10mグラスポールが手元にあります。それぞれレビューしたいと思います。

まずスペックまとめ

メーカー 型番 振り出し寸法 仕舞い寸法 段数 底直径 先端直径 重さ
Spiderbeam HD 12m fiberglass pole 12m 118cm 12段 55mm 8mm 3.4kg
World-Wide W-GR 1000H 10m 128cm 9段 48mm 11mm 2.2kg
MFJ MFJ-1910 10m 115cm 10段 44mm 4mm 1.6kg
DX-Wire 10m GRP MINI (travel) 10m 67cm 17段 48mm 4mm 1.3kg


最も重たく最も丈夫だと思います・・・というのもまだ一度も使ったことがありません(汗)・・垂直アンテナとして使うには大げさ過ぎるからです・・・。比較的肉厚なロッドなのでダイポールはもちろん、逆L字にも使いやすいでしょう。中段にステーをつければビームアンテナも取り付けられそうです。底部がゴムキャップで嵌めてあるだけなので、中のポールの重みで底を抜いてしまいそうなのがちょっと心配です。カバーが付属していなかったのが残念。

日本のメーカーなので割と入手しやすいとおもいます。これの5mのグラスポールはベランダにも取り付けてあります。先端が11mmと太いので割りとしっかりとした垂直アンテナになります。これで160mバンド用の逆L字を建てたことがありますが、曲がりもすくなくFBでした。底部がプラスチック製キャップで接着されており取り外すことができません(しかし使っているうちに接着剤が剥離してキャップが取れてしまった)。カバーの素材がものすごく雑でした(すぐに破けた)。

かなり軽量で10mの垂直アンテナを建てるには一番使いやすいと思います(かなり使い込んでもうボロボロ)。ダイポールで給電部を支持するには、先端から3本ほど抜いて約6mのポールに短くすればOKです。底キャップがネジ嵌合式なので、短くしてポールを抜くのも楽ちんです。ポールの表面のコーティングが脆弱なのか、スットン防止のためにビニテで巻くとコーティングがボロボロと剥がれてきます(^^;

カバンにも入るような短い10mポールが欲しかったので入手しました。DX-Wire社は他にもいろいろラインナップがあるようです。
仕舞寸法が67cmのためロッドが薄肉で先端径が4mmと、何かを支持するポールというよりはロッドエレメントにしか使えません。逆L字も相当苦しいです(5mくらいに短くすればOKです)。表面にコーティングしている材料の特性なのかスットンしやすいです(汗)。底キャップはネジ嵌合式で使いやすいのですが、ネジがすぐにバカになってしまった・・・などなどいろいろ不満点が多いのですが、仕舞寸法67cmは魅力的です。

底部拡大(上から、DX-wire mini, MFJ, W-GR, Spiderbeam)

先端部拡大(上から、Spiderbeam, W-GR, MFJ, DX-Wire