DDS VFO試作実験 その3
前回はDDSのチップとしてAD9851やAD9850を使ってFBな特性を確認しましたが、消費電力やチップの発熱が若干気になりました。動作クロックが低くて省電力タイプのAD9834がジャンク箱から発掘されたので試してみました。制御コマンドが若干異なるのでプログラミングもやりなおしですが、mbed環境なので相変わらず楽ちんであります。
基準クロックは日米商事で入手したジャンクの64MHzです。mbedはSTMicroのNucleoF411REを使用しました。安くて高性能、Arduino互換のピン配列が特徴です。mbedの良い所はチップを変えてもピンの名前を書き換えてリビルドするだけでOKです。
前回同様、7MHzを出力させてスペクトルをチェックしてみます。10dBのATTを通しています。まず0〜1.5GHzを見ると、
クロック周波数付近に幾つかのスプリアスと570MHz付近にも割と強いのがいます。次にバンド内の0〜50MHzは、
やはりクロック周波数が低いためにややスプリアスレベルが高いです。LPFでしっかり取り除いておく必要がありますね。1MHzのスパンでは、
のようにC/NはAD9850とあまり変わりません。短波帯で使うにはAD9834ですね。