JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

DDS VFO試作実験 その4

前回にひき続いてDDSの試作です。eBay経由で中国の業者から格安AD9850 DDSモジュールを注文しており約2週間で無事納入されました。約4ドルで4つほど購入してみました。前回の実験で使ったモジュールとはタイプが別であります。前回の実験のものは"HC-SR08"と基板の裏に記載されているのですが、今回入手したモジュールには型番がありません。
前回のものとピンの配置が異なることと基準クロックの水晶がケース無しのSMDタイプであることと(周波数は同じ125MHz)、基板上にジャンパーピンが付いている以外は前回のAD9850モジュールと同じです。マニュアルや仕様書のたぐいは添付されなかったのですが、ネットで仕様を見つけることができました。70MHzのLPFも実装されています。

早速動作して特性を評価してみました。これまでと同様7MHz正弦波を発生させ、20dBのATTを通して計測してみました。
まずは0〜1.5GHzで全体のスプリアスを見ると、

前回と若干大きい程度で、どのスプリアスも基準クロックが漏れた信号です。次に0〜50MHzでは、

LPFの効果で信号純度はかなり高いです。気になるC/Nですが、スパン1MHzで見ると、

のように前回のAD9850と比較するとノイズが目立ちました。これは基準クロックのC/Nに由来するものと思われます。