JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

A級アンプのシミュレーション

真空管でよく製作される「シングルアンプ」というのは動作点がA級です。半導体ではA級のパワーアンプはあまり見られません。半導体では、生成信号の歪みは大きいがハイゲインで増幅可能で、さらに素子のコンプリメンタリペアが作れるので、膨大な負帰還をかけて高性能化するのが一般なので、あえて効率の悪いA級で設計されることはほとんどありません。しかし、素子そのものの音を聞いてみたい(真空管アンプでは一般的)ときはやはりA級です。

昔一度作ったことがありますが、ものすごい発熱でした。しかし、音は新鮮で低音の響きに魅力がありました。また挑戦してみたいものです。JLHタイプの回路をSIMetrixでシミュレーションしてみました。終段は2N3055にしています。

AC解析で周波数特性を見てみます。点線がSP端子の電圧ゲイン、実線が位相です。