JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

135kHz帯終段増幅器の試作

マチュアバンド7MHz帯の拡大と135kHz帯の新規分配がスタートして、約1週間が経ちました。7.10MHzより少し上で国内CWがよく聞こえてきますね。しかし、7.1〜7.2MHzで中国?韓国?のメガワット級の放送局が居座っているので、まだしばらくは広々と運用ができなさそうですが、なにか面白くなりそうな予感です。一方、135kHz帯はマグネチックループアンテナで毎晩ワッチしていますが、何も聞こえてきません(苦笑)。


最近、ローカル局から「135kHzのVFOの記事が面白かった」と言っていただいたので、調子に乗って135kHzのパワーアンプを設計中です。ロジック回路で分周するXVOを設計したので、特に工夫するまでもなくVpp=5Vで取り出せます。5VもあればMOSFETを励振するには十分なので、エミフォロのドライバ段をかましてから、IR社のIRFP140というパワーMOSFETをパラプッシュにしてファイナルをこしらえてみました。IRFP140はTO-3Pサイズですが、とても安くて(約@200)使いやすいFETなのでお奨めです(放熱さえしっかりすれば、100Wくらい取り出せます。オーディオでも良い音が出ます)。電源電圧48Vで動かしたら、ダミーロードが焼けるほどの出力でした。端子間電圧から計算すると80Wは軽く出てたと思われます(笑)。パラプッシュにせずシングルでも十分かも知れません。

問題はLPFです。135kHzというとんでもなく低い周波数なので、単純に考えるとインダクタがとてつもなく大きくなってしまいます。ということは・・・・AL値の大きいフェライトトロイダルコアを使うと電力用途には向かないので・・・・AL値の小さい鉄カーボニルのコアを使わざるを得ない・・・・すると、どうしても大きいコアで巻数も多くなってしまいます。入出力インピーダンス50Ω、Q=5とすると、π型のLPFで、C=24nF, L=59μHになり、L=59μHは、T-200#2のコアを使うとt=77・・・・まぁ、なんとかガマンできそうです。とにかく、存在感(高価)のあるフィルタになりそうです(苦笑)。