差動増幅用デュアルトランジスタ
ご存知のようにオペアンプなどの入力段には差動増幅段が使われており、特性が良く揃った2つのトランジスタから構成されています。従って、差動増幅器を個別部品で組み上げるときには、特性の良く揃った2つのトランジスタを選別し(もちろん自分で測定する)熱結合する、もしくは、ひとつのウエハチップ上に2つのトランジスタが作りこまれているデュアルトランジスタ用意する、ということになります。ペア選別品を熱結合するやり方ではどうしても限界があるし、熱結合の工作が面倒です。一方、デュアルトランジスタはオペアンプが主流になった現在では絶滅危惧種であり、入手が困難です。2SA797や2SC3381, 2SK150, 2SK389はオーディオアンプの入力段によく使われていたようですが、今では入手困難で割りと高価です*1。
先日、ふと秋葉原のショップでローノイズオーディオ用のデュアルトランジスタSSM2220を見つけたので、早速アンプを組んでいます。現行品で@150と割と安価でしたが、SOP8のチップ部品です*2。1.25mmピッチならば、ハンダ付けできるので問題ありません(苦笑)。PNPのデュアルなので完全DCアンプにはなりませんが、静かなアンプを作りたかったので使いこなしてみたい石です。今年の正月休みの間に作ってしまおうかと思っています。