JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

IC-7100M導入

しばらく使っていたIC-7000Mを知り合いの局に譲ることにし後継機のIC-7100Mを買ってきました。去年のハムフェアのときに急遽発表された機種で、そのとき少しだけ触ってみたところ、デザインはこの通り独特ですがコンパクトで操作性重視のリグも悪くないなぁという印象でした。しばらく使っていると良さよりも悪さが目立ってきてしまうのは仕方ないのでしょうか、IC-7000のダメな点として、

  • 144/430MHzの感度が低い
  • よく使う機能(RFパワーやエレキースピード)を呼び出すのが億劫
  • 電圧降下に弱い(バッ直運用が厳しい)
  • 回り込みに弱い
  • 必要のないTV機能

であります(汗)。これら点がIC-7100で改善されていると期待しつつファーストインプレッションを報告します。ちなみに、IC-7400, IC-9000も所有しているのでアイコム機の操作はだいたいわかっていますので。

  • 操作性は◎


大型液晶とタッチパネルで当然ながら操作性は大幅に改善されています。よく使う機能はすべてボタンで操作可能で、いまのところマニュアルを読んでませんが(笑)、大体の操作ができます。TPBやRITなどちょっと分かりにくいのですが、IC-7400やIC-7000を長らく使っているせいで何の躊躇もありません。メニュー階層はちょっと分かりにくい(直感的でない)嫌いがありますが、まぁ合格レベルです。欲を云うとスワイプによるスクロール操作やフリックによるキーボード入力ができれば良かったのですが・・・(汗)。ファームアップで対応して欲しいです。

  • V/UHFのプリアンプがうれしい

衛星通信のダウンリンク用に使う場合に必要なのはV/UHFの感度です。IC-7000やIC-9100にはなかったV/UHF用のプリアンプが内蔵されているので、感度の点で大幅に改善であります。FO-29のダウンリンク(435MHz)に使っていますが効果は抜群です。144MHzの内蔵プリはアンテンの直下プリと比較するとややノイズが大きい感じもしますが(汗)。個人的にこれが一番評価できる点です。

  • D-STARも洗練された


D-STAR機として4台目になりますが、大型液晶のお陰で最も操作しやすいと思います。今の状態(TOやURなど)の確認やメモリされたコールサインの呼び出し、メッセージの確認もやりやすいですね。GPS機能も付いておりモービルでのD-STARも快適となっています。

  • マルチメータ表示


運用中(特に長時間のCQ運用)で監視しておきたいSWR, ALC, Po, 温度・・・などの情報を一度に見ることのできるマルチメータ表示を一発で表示可能です。IC-7000ではこれを呼び出すのが面倒でした。消費電流や電源電圧の表示も付いているのは移動運用を意識したのでしょうか。

  • 文字が入力しやすい


細かいことですがCWメモリキーやコールサインを入力するときの文字入力が便利になりました。以前はVFOをぐるぐる回して選択してましたが(これが億劫な作業)、IC-7100ではキーボードがでてくるのでタッチして簡単に入力できます。

  • RTTYの運用も楽ちん


IC-7400やIC-7000にも搭載されているRTTYデコーダですが、大型画面によりかなり見やすくなってます。また、文字列をプリセットしておけばメッセージの送出も可能です。599BK形式の呼び回りならばPC不要で運用可能となります。これは楽ちん便利。

机の上にコントローラさえポンと置いておけばオールモード・オールバンドの立派なシャック完成です。マイク、電鍵、ヘッドホン出力もコントローラから取り出せるのもFBですね。IC-7000を持っていますがIC-7100に置き換えることが可能で、買ってよかったと思えるリグとなりました。

長時間運用時の温度上昇や電圧降下の弱さなどは、本格的に運用してからレポートいたします。