JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

LV-1.0を再利用してD級アンプ(その1)

春が本格化しそろそろ真空管アンプから半導体アンプへ入れ替える季節となりました(笑)。
以前、ここに書いたマルツパーツで販売されているLinkman LV-1.0が最近になって故障しました。まず正面パネルの有機ELディスプレイが変色してしまった。焼付?なのかどうか不明ですが、本来緑のはずが茶色くなりコントラストも浅くなっています。気にせず放っておいたら、今度は音量調整が効かなくなりました。モジュール化しているのでDAC基板やOELD基板を交換すれば治りそうですが、最近LV-2.0が出るとのことで気にはなっているものの、LV-1.0を解体しモジュールだけ利用して別のアンプに組み替えることを考えました。フロントエンドはアナログなので再利用したいのはD級パワーアンプと電源だけですが・・・。

このアンプ基板はこのサイズで100Wの定格で、PWMコントローラにIRS2092S、終段にDirect-FETパッケージのIRF6645が使われています。放熱器などは付いておらず、最大95%のドレイン効率があるらしい。ゲインが+20dBとのことで、この基板だけでプリメインアンプになりそうです。
実は以前D級アンプを作ったことがあるのですが(ここを参考つまりIRS2029とIRFIZ24Nを使用)、スピーカーケーブルから50MHzまで派手にノイズをまき散らしました。D級=ノイズと良い印象がなかったのですが、本アンプはそのようなことはなかったと思います。
仕様によるとスイッチング周波数が500kHzとあったので、どのくらいのレベルなのかまたスプリアスによるハムバンドへの影響も気になるので、アンプの特性を実測してみました。

±24Vの電源を接続し、SP端子を8Ωのダミーロードに接続。ハンダブリッジを施しシャットダウン機能をオフしにます。無信号時のSP端子の出力はこれ。

割りと派手にスイッチングノイズがでています。0.6Vpp, 500kHzのスイッチングノイズが出力に出ちゃってます。SPでは再生できないからOKなのだろうけど、こんなのを聞いていたのか(汗)。次に0.7Vpp 10kHzの入力を入れると、


それぞれ正弦波と矩形波。リンギングもあるしあまり良いとはいえないようなぁ・・・(汗)。

気になるハムバンドへの影響ですが、500kHzの高調波がどこまででているかです。同じく無信号時のSP端子(8Ω並列)をスペアナに突っ込むと(20dB ATT通してます)、

ローバンドにはちょっと影響あるかもですが、概ね大丈夫なレベルでしょうか。長いSPケーブルを使うと変化する可能性がありますが・・・。次回はこの基板をケーシングしてみます。