JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

IC-7300導入

去年のハムフェアで展示された時にメーカーの方のアナウンスでは2015年の年末には発売、と言っていたのですが、少し遅れての発売になりましたね。早速導入しました。
実は数時間使っただけなのですが、ファーストインプレッションというやつをやってみます^^;

取扱説明書をロクに読んでないので、設定を変えれば・・・というのはあるかもしれませんので、あしからず。
ハードはおそらく初回ロット、ファームウエアのバージョンは出荷時の1.07です。

  • 思ったより軽いので移動運用に良さそうです。外見は値段よりも高級感がある感じですね。
  • タッチパネルのフィーリングは結構いい感じで、IC-7100よりも改善されている気がします。
  • 目玉のスペクトルスコープ(+ウォーターフォール)機能はなかなかです。他の表示機能(RTTYデコードとか)と同時に表示ができ、便利です。もう滝なしでは生きていけないかもしれません(笑)。
  • NRの聞き具合も悪く無いです。というかいつものICOM風味です。TS-590のNR1と比較すると聴き疲れる感じですがこれは仕方ない(汗)。
  • 送信時に便利なマルチメーター機能も健在。電圧や電流値、内部温度をモニターできるので移動運用でも安心。滝も同時に表示可能。デフォルトをこれにしてます。

  • BPTやマルチツマミを押してメニューが開いてオプション設定がすばやくでき便利です。この辺の操作性はIC-7100から洗練されてきた感じでしょうか。
  • モリーキーなどの入力方式がキーボード表示になったり選べ入力しやすいです。
  • 内蔵ATUはリレー式で、動作は割りと速いです。

ちょっと不満点

  • DVモードがついていないのが残念(29や51MHzでもDVモードの需要がありますよ)。
  • カスカスの信号が復調しづらい。同時にIC-9100と比較した限りでは7300はノイズが埋もれがちになりました(NR OFF時で比較)。どうも7300は内部ノイズが高そうです。
  • 送信した信号がウォーターフォールに表示されるのはいいのですが、?TXを入れている時もVFO受信周波数のところに滝が出てしまう。?TX分ズレて表示して欲しかった。
  • RTTYデコード機能もなかなかです。ただしデコード画面とメモリ送信chの表示が同時にできないようなので残念です。
  • VFOの表示を1Hz単位にすると、RIT/?TXのツマミの分解能が高くなり、ちょっと操作しづらい(これは他のICOM機でも同様)
  • この個体だけかもしれませんが、スコープの感度を少し上げると(REF +12dBほど)、下図のように何も信号がないところでも常に受信周波数ドンピシャのところに、ウォーターフォールに筋が付きます。ドンピシャのところから約2kHzほど高いところまで何かノイズがあるように見えます。VFOを動かしても常にこう見えるので、スペアナ用の回路がリグ内部のノイズを拾っているように思えます。

もう少し使い込んでからまたレポートいたします。